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09月12日-05号

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  1. 岡谷市議会 1990-09-12
    09月12日-05号


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    平成 2年  9月 定例会(第5回)       平成2年第5回岡谷市議会定例会会議録(第5号)                        平成2年9月12日(水曜日)●議事日程 ▲日程第1 一般質問         -----------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第1 一般質問         20番  宮崎福二君          7番  清水隨豊君         27番  小沢竜美君         15番  原  宏君         -----------------●出席議員(27名)          1番  片倉久三君          3番  今井密子君          4番  大沢章則君          5番  今井友吉君          6番  柴  守君          7番  清水隨豊君          8番  田中親雄君          9番  三井正二君         10番  林 光一君         11番  田中正人君         12番  手塚邦明君         13番  花岡三郎君         14番  浜 常治君         15番  原  宏君         16番  増沢千明君         17番  林  稔君         18番  山田拓男君         19番  林 公敏君         20番  宮崎福二君         21番  宮坂清海君         22番  宮沢健治君         23番  山崎芳朗君         24番  山田一久君         25番  山田五郎君         26番  片倉万吉君         27番  小沢竜美君         28番  羽吹義雄君         -----------------●欠席議員(なし)         -----------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者         市長      林 泰章君         助役      小口利行君         収入役     林 正茂君         教育長     八幡栄一君         企画部長    笠原直行君         総務部長    武井康純君         民生部長    手塚文武君         福祉部長    武井政次郎君         兼福祉事務所長         経済部長    鮎沢茂登君         建設部長    新居 靖君         都市開発部長  横内啓吉君         水道部長    山田兼利君         消防長     加藤和夫君         監査委員    小口公男君         教育次長    両角常勇君         岡谷病院長   草間昌三君         岡谷病院事務長 中原寛毅君         塩嶺病院長   奈良田光男君         塩嶺病院事務長 長沼金作君         企画課長    堀向弘右君         秘書課長    橋爪茂雄君         庶務課長    折井弘育君         財政課長    藤森武男君         監査委員    中村高康君         事務局長         -----------------●議会事務局職員出席者         局長      増沢政幸         次長      百瀬勝人         庶務主幹    矢ケ崎千鶴雄         議事主幹    青木孝雄         主任      小口明彦             午前9時30分 開議 ○議長(片倉久三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。         ----------------- ○議長(片倉久三君) 昨日の、山田拓男君並びに、小沢竜美君からの議事進行に関連して、林稔君の一般質問中保留となっておりました部分について精査ができましたので市側より報告願います。 市長。 ◎市長(林泰章君) それでは、林稔議員さんの湯殿山に関する御質問の中で全員協議会にお諮りし確認された事項についての見解を求められておりますので、私どもの理解について、御説明を申し上げます。 全員協議会が開催された目的は御承知のとおり、湯殿山の土地利用に関してお諮りを申し上げ一定の方針についての御了解を賜りたく、開催をいたしたものでありまして、全部の議員さん方が御出席いただいておりますので、全員協議会開催に関して、前段、私からのあいさつの中で要旨は御説明を申し上げました。以後、議員さん方の御質疑がされ、御質問に対して市長を初め市の関係者、それから当日御出席をいただいているパリオスの社長を初め関係者からそれぞれ皆さん方の御質疑がなされ、最終、片倉議長さんの所でパリオスの説明をお聞きする中、また、先ほど冒頭市長の説明を聞く中で、進出企業はパリオスにお願いしていくということを確認をしていただきたいと思いますということでお諮りをいただき、以後、その前段のそれぞれの議員さん方の中からも指摘されておりました、建築許可を受けるとか、事業の許可だとか、調査だとかいうことに関しては、十分綿密にしていただいて、また、その都度機会があれば全員協議会に説明していただきたいということと、また、意見なりを聴取していただく、そんな工夫もせよということで、そのあと詰めがありまして、重ねて一応パリオスに進出していただくということだけを確認しておくということで結ばれております。そのとおり私どもは受けとめさせていただいております。         ----------------- △日程第1 一般質問 ○議長(片倉久三君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。 宮崎福二君の質問を許します。         〔20番 宮崎福二君 登壇〕(拍手) ◆20番(宮崎福二君) 20番 宮崎です。 以下、通告に従いまして一般質問いたします。 1番の、ドイツ村計画と周辺の開発であります。ドイツ村、マイセン美術館、また、シェーンブルクの森と非常に美しい響きの今回の計画とは裏腹に、市民の反応はいま一つ共感を呼んでいないし、冷やかであると言っても、言い過ぎでない状態であります。 岡谷市の活性化につなげたいという点から見まして、その取り組み姿勢に最大の配慮をしなければならない時に、その配慮に欠けていたのではないかと。これだけの大事業であります。余程の対応、手順をした上での推進でないといけないかと思います。初心に帰りですね、諸問題をクリアしてこそ、道は開けるんではなかろうかと思いますが、そういう点を含めて、まず1点としまして、道路問題や周辺開発について地元今井区との対応が今日までいま一つ消極的ではなかったかということであります。 道路問題等は、計画発表以前にある程度何%かの合意ができているということが必要ではなかったか。また、周辺の開発につきましても、地元にはこれは上の原方面の周辺でございますけれども、駐車場等の切実な問題を初めとしまして、宅地造成、公園、緑地等の問題があります。そうした波及効果を示し、開発整備計画を示すことも、一つの大事な要素ではなかろうかと、理解への。そのように思いますが、いかがでございましょうか。 2点目としまして、パリオスは湯殿山以外の他の開発計画をお考えでいるようでしたら、お示し願いたいと思います。 3点目としまして、本物指向ということで、マイセン美術館につきましては歓迎するとしましても、コンドミニアムリゾートマンションについては非常に批判とか話題が多いというのが、私どもの受けとめ方であります。岡谷市の市民性になじまないという点もあるかと思いますが、これからの都市活性化には勿論マンションも必要であります。が、それ以前に市としては取り組まなければならない問題があるというのが、市民のその心ではなかろうかと思います。これは公共代替地、あるいは宅地等の造成、確保であります。市の公共事業に協力しながら、適当な代替地がなくて、みすみす他市町へ出ていかなければならない住民をどのように理解しているのか。人口流失上問題であります。五大プロジェクト大型事業幹線道路拡幅による対象家屋はまだ多数あります。そうした人たちのために代替え地、宅地確保にもっと積極的に取り組むべきではなかろうかと思いますが、いかがでしょうか。 それと、大事なことは、過去のこの湯殿山の開発を含めてですね、過去の経過を踏まえまして、もっと市長自身が謙虚に事に処していくことが大事ではないかと、このように私は思いますが、その点についてお尋ねをしたいと思います。 次の、2番目でございます。平成2年度リサイクル運動事業推進でございますけれども、平成元年度当市の資源物再生の比率は、可燃物、不燃物、総体の約1.5%となっております。今回国においても農林水産省が、全国的にリサイクル大作戦として、てんぷら油だとか空き缶の回収大作戦を取り組む方針でおります。岡谷市では既に市と市民の協力のもとにこの運動が進んでおりますけれども、さらに広く市民の協力のもと、この再生の比率が上がってくるような取り組みがなされなければならないと思いますけれども、この点についてはいかがかということをお尋ねしたいと思います。 次の3番でございますけれども、交通安全と、駐車場対策であります。これは1点のみお尋ねしたいと思いますけれども、既にスパイクタイヤ規制法案に関する市の姿勢は明らかになっておりますので、私はそれに関連するといいますか、スタッドレスタイヤについてお尋ねをしたいと思います。 ここ数年、市も公用車等テスト走行をしておりますけれども、このタイヤの効力があまりというような話も仄聞いたします。その後のこのタイヤの性能だとか効力等について、どのように対応されているか、また、市としてもですね、こうしたスパイクにかわるタイヤでございますが、どのように対応するかお尋ねしたいと思います。 次の4番でございますが、教育問題であります。外国人の英語教師導入についてお尋ねをしたいと思います。 昨日も山田議員が、少々の論議に及んでおりますけれども、少なくとも国際文化産業都市を目標とするところの、岡谷市でありますし、第二次総合計画にも国際化、情報化時代に対応し子供の実態に則した教育課程を編成するとあります。「WewanttointroduceA.E.T.toOKAYA」これは導入してもらいたいということでございますが、私はこの、A.E.T.制度を導入をしないという教育長の姿勢は、教育行政の立場から見て大きな後退であると思いますが、どうですか。 次代の英語教育修得の上から言いましてもですね、この次代の教育の行政に背を向けた後退姿勢であると思いますが、いかがでしょうか。 次に2つ目としまして、豊かな心を育てる事業であります。昭和57年度国のモデル地域に指定され、以来毎年、事業の推進がされてきました。既に8年を経過し、その目標とするところの豊かな心を育てるという事業本来の効果について、どう評価されているかお尋ねしたいと思います。 今、豊かな心、心の文化、精神の充実が叫ばれております。物質的には満たされ、豊かさの中でその心に視点を置く時に市民1人1人にとりましても、物心ともに豊かさを感じるそういう生活を送るために、より質の高い心の教育が求められております。そうした点でのきょうまでの成果、対応をお尋ねしたいと思います。 次に、5番の、活力あるまちづくりへの施策でございます。1つとしまして、市政への住民参加という点でございます。市民からの市長への手紙ということで、前も提案いたしましたけれども、このそうした点とまた、仮称町づくり委員会とか、政策提言委員会等のですね、についてどうかということでございますが、大型事業の推進を図る上で特に今、我が林市政の中でですね、行政指導型と言われておりますが、そういうときこそ市政が独走しがちといいますか、そういうこともあるかと思います。市民の素朴な意見、要望に耳を傾け、市政に生かす政治姿勢が大事ではなかろうかと思います。 何人かの議員からも出されておりますけれども、そうした点についていかがお考えか、市民的な不満をなくす努力が必要ではないかと、このように思いますけどいかがでしょうか。 2つ目としまして、出生率と人口問題であります。これは、山田拓男議員も触れておりますけれども、私、特に出生率ということでお話ししたいと思いますが、出生率が既に史上最低の1.5%になったということであります。先頃政府も出生率の低下問題を検討する連絡会議等を設置して、具体的に出生率低下に対する対応に乗り出しておりますが、具体的に育児休暇の充実だとか、保育サービスの充実だとか、居住スペースの確保など、安心して子育てができる社会環境をつくることではないかと、そういうことで取り組みが始まっています。当市におきましても既に出生率は全国平均を下回っております。将来の労働力不足だとか、あるいは高齢者を扶養する世代の減少によるところの、後世代の社会保障の負担の増加等を防ぐ等いろいろな問題が出てくるかと思います。安心して、第2子、第3子という出生率の向上を図れるそういう社会を、社会制度の充実を図ることが大事ではなかろうかと、このように思うわけでございますので、これはすぐには人口増にはつながらない問題かもしれませんけれども、こうしたことも1つの施策の中に考えていくべきではなかろうかと思いますが、いかがでしょうか。 3点目でございますが、工業振興の立場からですね、労働力不足につきましては、増沢議員外国人労働者について触れておりますけれども、私は不足する労働力の確保の上からですね、高校生の中退者の確保といいますか、就職案内をぜひすべきであると、このように思うんです。せっかくの学業半ばで退学されてしまうということで平成元年度21名おるということでございますが、そういう方たちへ、適切に就職の指導するなり、相談に乗る、就職案内をする、そういうやはり姿勢、若い若年の皆さんへの、そうした手を差し伸べるということも大事ではなかろうかと思いますので、その辺についてはどのように対応されているかお尋ねしたいと思います。 4点目でございますが、商業振興としまして、先ごろ、商連の中に岡谷市大型事業グランドデザイン会というものができまして、大型店に対する規制色を一掃して、大型店を加えたまちづくりの指導権を握れるような会にしていこうと、こういうことが出ておりましたけれども、こうした、開発地区の地元からこうした積極的な動きが出るということは大変大事であろうかと思います。今後の取り組みが期待されるわけでございますが、市は今後どのように、アドバイスを含めて、こうした動きを育てていくおつもりか、お尋ねしたいと思います。 5番目でございますが、丸中製糸跡地の駐車場でございますが、これは商連等の要望なり、また、我々も要望してきましたが、利用率がいまいちという感じもいたしますので、こうした点をもう少し何とかならないかということをお尋ねしたいと思います。 以上、この席からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 宮崎福二君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 1番のドイツ村計画の周辺開発についての御質問をいただいたのですが、議員さんは地元のご出身の議員さんで、どの議員さんよりかなり私とは、コミュニケーションを持ったはずでございますね。道路問題につきましても、それから、含めて地質の問題等全員協議会でも、御説明申し上げたり、また、それぞれ所管の委員会の方にも、抱えている課題についての御説明申し上げてまいりました。国道20号線バイパスとの絡みや、それから湯殿山に対する進入道路、現在の6m道路は市道として一部完成は見ておるわけですが、敷地内道路としてはこれから土地造成の中でこれはつくられていくことであって、民間がこれは負担をすることになるはずですが、そういうふうにして、この問題の対応をしていくという点と議会の方からは、国道20線バイパスを踏まえて実質的には6mなどという道路では土地の利用計画、ドイツ村計画でやった場合にはバスの進入や、来岡をいただく人たちの車の流れとしては、これではだめだという御指摘もいただき、その問題については、20号線バイパスのルートの固定化と事業化に問題を合わせて、今井の山の手地域の将来の土地利用計画に合わせて、道路計画は一緒に解決してきますということでお答えを申し上げて姿勢を示してまいりました。 それから、周辺の開発というのはこれはもう、今井区もさることながら、岡谷市の将来のあり方として、現在山の手地域がどういう土地利用計画であることが望ましいかについては、まだ、具体的な所作をいたしておりません。と申しますのは、これもバイパスの見通しと事業化と完成年次と、将来それによって、今一緒に計画されている都市計画道路、言うなれば市街地に入る道路、アクセス道路ですね。これらの見通しと各地域が今研究してくださっている土地区画整理事業が本当に可能になるのかどうなのかという問題も地域の将来計画に非常に大きな影響を与えていくことになります。したがって、今漠然とした絵をなまじかいてしまわない方が将来に向けて、もっと慎重な対応がなし得るものとして、将来の取り組みについては、地元の皆さん方はもとよりのこと、岡谷市としてどういう機能を持った地域にしていくかについては、極めて慎重な対応をしなければならないと思っています。これは今井区の岡谷インターチェンジ建設当時から御要望をいただき、各区民が、それに対して非常に強い期待を持っているという点で、当時区長が代表して、それを市にその意を文章で提出がなされておりますから、そうした幹線動脈と諸条件が相整ってきたところで、それを踏まえて地域の将来についての御意見を受け承りながら、今後に処してまいりたいと、かように考えているところです。 それから、株式会社パリオスさんが湯殿山以外にどんなことを考えているかについては、私どもが知り得ている範囲では1つには新都市構想の中に馬事公苑に協力をしてもいいと、そんなお話を承っています。 それから、御出身がこの湖北ですから、当然のことながら地域のために御協力ができることがあれば、できるだけの努力を惜しまずにやってまいりますということで、御好意は承っております。これは言葉の話です。 それから、それ以外に私どもは別に具体的な内容についてのお話はいたしたことはありません。 それから、コンドミニアムについて、市民になじまないという話ですけれども、この間どなたかの議員さんに昨日お答え申し上げましたが、私は町の将来というものを考えるときに、住んでいる人たちだけの町ではなく、この町に訪れる人たちのためにも配慮した町にしていかなければいけない。それは企業の問題を例にしてお話し申し上げましたように、今、岡谷市を支えている企業の主だった企業全部、岡谷市に誘致されてこの地で頑張って、そして、今日の岡谷の工業界を築いてくれた企業ですね。それは、帝ピスさんにしても、オリンパスさんにしてもそうですし、京セラにしてもそうですし、そういうものを拒んでいくという姿勢では、私は町の発展はあり得ないというふうに考えます。そういう意味では、この町に訪れる人、この町に住もうとする人、その人たちの感性にこたえたものが町として用意されていることを何ら否定すべきものではないというふうに思っています。ただ中身を私もよく知りませんから、それが、そういう人たちの感性にこたえるものであるかどうかは、これから出されてくる計画の中でどういうことをその中につくり上げられていくかについて、十分な関心を持っていきたいというふうに思っております。 それから、それぞれの事業の公共代替地の問題につきましては、当然道路1つの問題を見ましても、かかる地権者にとりましては、今まで住みなれた場所を移転することになるわけですから、その事業はその事業でもって今までもすべてその対応をいたしてきております。今まで公共代替地についてほったらかしてきたという例はないですね。私たちは行政の立場で、地権者の個々の意向、考え方、条件、それから持っている資産に対する評価というものを公正にやりながら、すべての条件が満足できないまでも、地権者にとって、これなら仕方ない、ここまでやっていただければというところまで、その権利者の立場で私どもは努力をいたしているつもりです。十分でないことを大変申しわけないと思っていますけども、しかし、私どもの行政の立場では、そのなし得る努力は全力を尽くしてきょうまで、どの事業に対しても行ってきておりますし、また、今後も行っていく行政の責任があるというふうに自覚をいたしております。したがって今後も一生懸命やってまいりますが、これが、どうしてこのところで質問されたのか、私にはよくわかりませんが、いずれにいたしましても、公共代替地に対する姿勢としては、議会にも御報告を申し上げたり、議会からの御指導もいただいたり、関係者の御指導もいただいたりしながら精いっぱいの努力を今後もいたしてまいりますので、ぜひまた変わらぬ御協力をお願いいたします。 それから、もっと謙虚に事に処せということですが、どういうことを申されて私が高邁であったのかという点で、少し私にはわかりませんけれども、ただ、いずれにしましても、どの事業に対しましても市長の立場というのは市民の声に、議会の声に謙虚でなくちゃならないという点では、以後すべての事に一層謙虚に処するよう心を改めて一生懸命やってまいりますので、どうかひとつ御理解をいただきたいと思います。 それから5番の活力あるまちづくりのところで、ご質問いただきました。市政モニター制度だとか、それから心ある市民の皆さん方は、手紙もいただきますし、お電話もいただきますし、議会の皆さん方からも御指導を電話でいただく場合も、手紙でいただく場合も、直接にお越しいただく方も大勢おられて、そして私どもの心遣いの足りなかったことや、あらかじめ意を配すべきこと等については、かなりの御指導をいただいておるつもりであります。なお、市民の皆さん方、身近にいる方々はそういうふうにして対応をなし得ますけれども、遠くにある市民の皆さん方の声が市政に反映しないようなことがあってはならないという点で市政報告会や、また、各諸団体への会合には、できるだけ足を運ぶようにして御意見を承っておりますけれども、今後も一層その努力は重ねていきたいというふうに考えております。ただ、市長への手紙という制度は改めて設けなければいけないという理由は私にはわかりません。それは、ある私どもの市長会の中で、こういうことをやった経験を持たれた市長さんが2年くらいでやめてしまった話ですけれども、の中ではどこまで責任ある市民の声であるかどうかの判定がつきにくく、かえって問題を起こした例があるということから、妙に市民が市民を告発していくような、そういう制度をつくっていくことは、かえって好ましくない結果の方がむしろ大きく残ったという反省を述べられた方もおられました。いずれにしましても、それがすべてではありませんが、今後にも市民の皆さん方の意思疎通のパイプをいろんな形でつくるという努力はいたしてまいりたいというふうに思っています。 それから、私があまりここの部分では答えない方がいいかもしれませんが、出生率の問題で御質問をいただいたですね。私は経済的に豊かになり、そして行政的に保護を与えておけば、子供をどんどん生んでくれるなんてことはとても信じられないですね。私は逆に、前の羽吹議員さんの御質問のときに老人福祉法等の一部の改正する法律の施行というものが、なぜ福祉8法がこの時に見直されるかという、その解釈趣旨の一番前段にある一番大きな内容は、国民の生活水準の全般的な向上、それから、核家族化及び都市化の進行に伴う家族及び地域社会の扶養機能の低下、生活の質や精神的な豊かさの国民意識の指向と社会福祉を取り巻く環境が大きく変わってきたということから、この福祉8法の見直しが始まっているわけですね。私はこれはとりもなおさず、これを具体的にどういうところから表現するかはともかくとして、いずれにしても家族及び地域社会の扶養機能の低下の問題ともう1つは核家族化及び都市化に対して国民一人一人の生活価値感が非常に多様化し、大きく変化してきたことから、出生の問題も全く遠くにある問題ではなくて、少なからず、そうした時代の大きな変化に大きなかかわり合いを持っているというふうに思っております。したがって、出生率の低下の問題をどういう形でこれを解析していくかについては、識者が今いろんな形で今論議を重ねているさなかでありますから、私がこのことに自分の所見を述べるは、かえって軽率だと思いますけれども、ただ、少なくとも私は出生率の問題は、安心して子育てができる環境がないから出生率が低下しているという議論の一面的な見方は、必ずしも当を得ているものではないというふうに、私は思います。 それらから、もう1つは商業振興のところで、丸中駐車場の問題について御指摘をいただきました。これはもちろん前の議員さんにもお答え申し上げてありますが、地元商業界の皆さん方にも頑張っていただいて、せめてあの丸中駐車場がいっぱいになるぐらいのお客さんが呼べるような商業活動にぜひ心がけていただきたいという点で、経済部の役割があると思っております。したがって、商業者とも十分に商業振興に対してのパートナーシップを発揮できるように、一生懸命にやってもらいたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 2番のリサイクル事業推進とその対応についてであります。 岡谷市では昭和55年から省資源、省エネルギーの観点から、リサイクル運動を実施していることは宮崎議員さん御承知いただいているとおりであります。現在リサイクル事業といたしまして、各地区におけます、資源物の回収やPTA、あるいは育成会等でも随時廃品回収を行っております。また、市役所を初め官公省、会社事業所におきましても、古紙の再利用の運動も広がってきつつあります。一方消費者の会などでは、牛乳パックの回収なども実施しているわけであります。市民間に資源ごみの再利用に対する意識が高まってきているものと思います。しかし、まだまだごみとして焼却、埋め立てるにはもったいないものもあるわけでありまして、議員さん御指摘の総ごみ量の1.5%をさらに上げろというご指摘ですけれども、当然そうでありまして、出す人もそれから私どもも、一生懸命努力にしながら、啓発活動を強化し、市民の御協力を得てリサイクル運動を進めてまいりたいと思っております。 それから3番の交通安全にかかわってスタッドレスタイヤの関係でありますけれども、粉じんの防止を図るためスパイクタイヤの遅履き、早脱ぎ運動を岡谷市ではやってきたわけでありますが、その一方で数年前から市の公用車へスタッドレスタイヤを使用して、効用テスト等もしてまいっております。スタッドレスタイヤの性能につきましては、通産省で発表した内容によりますと、スパイクタイヤとスタッドレスタイヤの比較では、スパイクタイヤを100としたスタッドレスタイヤの指数でありますが、雪道におきましては102、それから凍結路におきましては90となっておりまして、まだまだスタッドレスタイヤは凍結路におきましては不安があるわけであります。それから、雪道におきましても、上り坂はいいわけでありますけれども、下り坂におきましては横揺れがするという結果も出ております。市としては引き続き安全に配慮しつつ、公用車への使用をしてまいりたいと思っておりますし、また、市民からの問い合わせ等につきましては、相談に乗ったり助言をしていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 教育問題について2つお答えを申し上げます。 第1の外国人英語教師の導入についてでありますが、教育長の姿勢は後退ではないかと、机をたたかれましたが、私は当初から市独自で取り入れる考えはない。こういうふうに繰り返し申し上げているわけでありまして、後退でも前進でもないとこういうふうに思っています。ただし、コミュニケーション能力を伸ばすことは必要であるということは昨日も申し上げたとおりでございまして、各学校では昨日も申し上げましたように伊那教育事務所にいるアシスタント・イングリッシュ・ティーチャーを今年も117回にわたってお招きをして指導を受けるということをやっているわけでございます。 この際申し上げおきたいと思うんですが、私は日本の英語教師も教師としてプロであります。もし、プロが力不足であるとするならば、まじめに一生懸命、自分で研修を高めて、そして子供たちの指導に本気になって当たる、こういうことをすべきだ、こういうふうに思っております。こういう態度が、子供たちが教師を信頼し、そして教師もまた子供たちのために精いっぱい働く力が伸びる、こういうふうに思っているわけでありまして、安易に人に頼って、そして格好のいい教育をするというようなことは子供に感動は与えないものだ、こういうふうに思っております。そういうことは必ずしも心を大事にした教育ではない、こういうふうに思っておるわけでございます。 次に、豊かな心を育てる教育の問題についてでありますが、物と金中心の考え方が横行する世の中になってまいりまして、心の教育を大事にしなければならないということをしみじみ感じておったわけでありますが、時あたかも文部省もそれを取り上げまして、指定地区になったわけであります。これを契機に本当に心の教育を深めていきたいというふうに考えまして、御承知のように全体的な計画としては、まず、人と人が知り合うことが大事だと、知り合わないで心が通じ合うかということもありますので、人との知り合いを大事にするためにあいさつ運動を提唱してまいりました。そして、人間づくりのためになるようにということをお願いしてまいりました。何年か何年か続いておりまして、このあいさつ運動も大変学校内では評価を得ているわけでございますが、さらに地域の皆さんとも、あるいは大人の皆さんも、あいさつを大事にしていきたいという、そういう気風を全市にみなぎらしたいものだと、こういうふうに思っているわけであります。 それから第2番目に、大事に考えたものは、的確な子育て運動ということでございます。これは、御承知のように地域子育てミニ集会におきまして、本当に子供の心に合った教育はどうしたらいいだろうか、いうことで子供の発達過程に応じた教育ということを懸命に話し合っていただいているわけでございまして、昨日もお話がございましたように、大変そういう点で全市的に成果が上がっているというふうに思っているわけでございます。 さらにこの野外活動の活性化という問題も、この大事な問題としてやってまいりました。野外活動の活性化というのは、心の強い子供を育てたいということでありまして、豊かさに甘えてひ弱な子供をつくってはいけない。また、意欲のない子供をつくってはいけないということで、冒険にも挑戦すると、そういう意味で野外で大いに活動させたいということで、ちびっ子わんぱく村とか、あるいは冬、雪の中で活動する子供たちの運動などをしきりに奨励して実際やってまいりました。年々その活動に加わってくれる子供たちの意欲が見えてまいりまして、うれしいことだと思っております。これもなお一層広げていきたいものだ、こんなふうに思っているわけでございます。 さらに、指導者の研修等にも力を入れてまいりまして、ただいまも、青少年の指導者研修をやるために事前研修などをやっているところでありますが、これも必要なことで力を入れているところであります。 さらに、細かい政策に当たりますと、学校、家庭、地域社会に当たりまして、25項目と合わせまして教育相談活動の充実ということを挙げてやってきているわけでありますが、一々細かくは申し上げませんけれども、教育相談等では相談業務が非常に子供たちの要望に沿うところまで手が伸びまして、ありがたいことだ、こんなふうに思っているところであります。以上、概要を申し上げましたが、とてもまだまだ人の心を本当に育てるには、この地域社会のこの願いを重視して健全な子供を育成するには、とてもまだ十分とは申されないので、引き続き努力していくつもりでございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 5番目の活力あるまちづくりの政策についての中で、経済部にかかわる御質問にお答えをさせていただきます。 最初に、高校中退者の就職促進についてというような御質問であったわけですけれども、新聞報道によりますと、例年全国では約11万人の高校中退者がいるそうでございます。長野県下でも昨年は1,271人ということでございます。労働省では一般的には中退者の多くがアルバイトだとか、あるいは転職の繰り返し等で、労働環境の悪い職場、職種に流れているような分析をされております。そこで来年度に向かいましては、高校中退者就職対策事業というものを検討されているようですけれども、一方、文部省では、そうしたことによりまして中退を促進するのではなかろうかというような危惧もされまして、制度化されるかということは今後に待つところでございます。ただ、長野県では一応技術専門校で技能者育成特別訓練というものを行っておりまして、中学卒業生なら資格がございまして、随時受け入れをしております。職業安定所等で相談をしておりますので、そんなふうに御理解をいただきたいと思います。 それから、次に岡谷市商業グランドデザイン委員会につきましての、御質問をいただきました。この委員会は従来、大型店対策委員会というのがございまして、どちらかと言えば大型店の出店計画に対する対応を主に扱ったわけでございますけれども、その組織を見直しをいたしまして、グランドデザイン委員会というふうに名称を改めまして、大店法の規制緩和を初めとする、あるいは消費者から選択されるという時代に入った中で、岡谷市の商業をどうしたらいいか、都市間競争、むしろ近隣との商業集積間競争に打ちかつための、あるいは魅力あるまちづくりのための調査研究、提言を行いたいというような、前向き、積極的な組織でございます。市といたしましても、講師のあっせんだとか、資料の提供だとか、一緒になって取り組み、積極的に支援、また一緒になって取り組みをしてまいりたい、そんなふうに考えております。 それから3番目に、丸中跡地の利用率についてのお話がございました。市長より一定の答弁をいたしてございますけれども、土地開発公社にぜひ駐車場をというふうにお願いした立場の担当部といたしましても、利用率の少ないことに大変心を痛めているところでございます。 いろいろ、先ほど市長言いましたように、駐車場がいっぱいになるくらいに頑張ってもらいたいと思うわけですけれども、具体的にはそのほか地元の商業会といたしましても、例えば丸山商業会では、看板を設置するだとか、各店の前に利用促進のチラシを貼る。あるいは習慣づけをするために、7月からはお買い上げの金額に応じての駐車券を配布するだとか、あるいは、三丁目の商業会でも、買い物に来た皆さんに利用促進のチラシと同時に1時間に限って習慣づけのための駐車券を当分の間配布するとか。そんなことでまずは、習慣づけを始めたいと。後は自分たちの努力によりまして、魅力ある商業活動をしてまいりたいとのことでございますので、そんなふうに御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。宮崎福二君、2回目の質問を許します。 ◆20番(宮崎福二君) 1番の問題でお伺いしたいと思いますけども、一定の対応をされてきたといいますけれども、私は特にですね、道路問題等はもちろんですが、やはり地元の今井区に対してですね、やっぱり一定の信頼回復の努力というものをする必要があると思うんです。すなわちですね、前回の経緯を踏まえて、区なり、区会に一定のまだきちんとしたものがないというように私、受けとめております。時間的経過はありますけれども、そうした問題がですね、今後の問題の中に響かなければいいがというように受けとめているからこそ、信頼を回復する努力をしてもらいたいと。やはりそうしたことが、もしなされないとすれば私はこの事業は厳しいものであると、このように受けとめざるを得ないというような私の感覚でございます。 これは今井区の感覚でありますが、含めて私も受けとめておりますけれども、いずれにしても、こういう一定の努力はですね、やはりすべきであると。私先ほど市長さんの姿勢に触れて言いましたけれども、これでいいということはないんですね、あれだけの市民的に盛り上がる、盛り上がると言えば変ですけれども、話題になった問題であるし、それなりに区も区会もですね、努力をしたんですよ。それなのに、そういうことできちっと対処はないじゃないですか、私に言わせれば。そういうことがですね、これからの、やはり事業を推進して行く上で、ここに大きく信頼が失われているんです。で、そういう回復への努力をぜひしていただきたい。そういうことが、やはりこれからの事業の推進につながっていくんではないか、このように思います。その点についてもう一度お伺いしたいと。そういう中で私は道路問題だとか、地域の開発等に触れてですね、もう少し地元の皆さんとお話をすればですね、発表前にですね、したらよかったんではないかと思ったわけですけれども。これから、そういうことはですね、対応するとしましても、特に周辺の開発の中で先ほど私が触れましたけれども、やはり地元へのメリットなんて変ですけれども、地元の皆さんはですね、控える団地の皆さんは、例えば駐車場の問題、あるいは、その防災上の避難場所の問題とか、そういう切実な問題を抱えております。ですから、もう少し前向きにですね、そういう問題も含めて、この際検討をされていった方がいいんじゃないかということを訴え、指摘したいんですけれども、その辺含めてもう一回お伺いしたいと思います。 それから、パリオスがですね、市長さん、答弁をいただきましたけれども、市内全体にというんじゃなくてですね、湯殿山に関連してね、向こうの山の手方面に、もし開発計画がほかにあるようでしたらということで市内全体じゃなくてですね、この際お伺いしておきたい、このように思っております。 コンドミニアムについて、私もこれからの都市活性化を含めてですね、こういうものもできてこなくてはならないという、そういうことを私も言っております。ただその裏にですね、どうしても市民的についていけないといいますか、そういうものがあってその辺の市長さん答弁していただきましたものですから、いいんですけれども、なおさらにですね、せっかく代替地の問題だとか、あるいは宅地造成ですか、さらに積極的に対応していただくというお話がありましたものですから、この点は了としたいと思いますけれども、そういうことで、このマンションにしてもですね、既にそれらの地域間の格差といいますかね、岡谷市の市民性にまだ当面は合わないかもしれませんけれども、そのように私は受けとめております。 もう1点ですね、こうした問題が長引きますと、これだけの大きな事業でございます、いろいろこれから議会の中で明らかになってくると思いますけれども、たくさんの問題をクリアして初めて事業到達となります。時間的な経過もかかると思います。年数もかかるかもしれません。しかし、そうした中でですね、また条件的にも合わない面があるし、また見直すという、そんなような形もあろうかと思いますけれども、そうした当初の計画というものが途中で断念すると、そういうことはないかと思いますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 それから、2番、3番は了解いたしますので、そのようにお願いいたします。 4番の教育のところでですね、私もつい台をたたいてしまったわけですけれども、教育長さんの答弁をお聞きしますと、何か導入しないことに信念を持っているといいますか、そんなような感じがします。きのうも山田議員の質問の答弁で、現場の教師から希望がないという答弁でしたけれども、あれは違うと思うんです。希望がないじゃなくてですね、希望を出させないというか、出すような指導をしていないと、こういうことじゃないかと私は受けとめるんです。というのはですね、既に伊那教育事務所からの、そういう派遣を通じても、呼びたいということで市内でやっているじゃないですか、各中学校が、それぞれ。そういうことをわからないということがおかしいんですよね。既にそういうことで、待ち切れずにね、現場の先生たち含めて呼んでいるじゃないですか。それをぜひ市が独自で、できれば市費を使って教育費もそこで2人呼んでも、約1,000万円です、500万円ずつとしても。それはお金ではそういうことですけれども、そういうぜひ努力をしていただきたい、このように申し上げているんです。時間的にも1学期何時間とかですね、2学期何時間とか、こういうように言われましたけれども、これも岡谷市の4中学合わせれば、約100クラスくらいあるんでしょうね。だからそこからいけば、約1学期に1時間というような形になるんですよね。だから本当に教育の効果を上げるという、そういう形にはなっていないと私は受けとめますので、そういう、これは形式主義だというように私は、そういうことではなくてですね、もう少し現場の先生の声をなぜ吸い上げることができないかと。やはり、もちろん現場の先生も頑張っています。しかし、母国語、英語を母国語とする先生のその習慣の中から、習慣あるいは文化性というのを習得するという、そういう今時代なんですよね。そういうことをぜひわかってもらいたいと思いますので、この点についてもう一回答弁をお願いしたい、このように思います。 豊かな心を育てるという中でですね、それなりの成果を上げているということでございますので、ただ、その中にですね、生涯学習からも関連しますけれども、学歴偏重のこの社会風潮の改革とか、あるいは知育・体育・徳育の中の特に徳育ですか、こういうようなものについてはどうかということをお尋ねしたいと思います。どのように力を入れているか。 次に5番のですね、市民の市政への参加でございますけれども、市民からの手紙ということでですね、とりたててやる必要はないということを言われましたけれども、これはやはり市長さんの政治姿勢ということでですね、まだ若いものですから、地域に歩くという行動力があるという方はまあまあいいかと思うんですが、しかし、そういう言えない人がですね、市民でも遠くにいる人たちでも、市長さんに手紙をやってみたいとか、そういう人たちの声の方が大事なんですよね。お隣の茅野市だとか、伊那市なんかもこれでスタートさせておりますけれども、そういう、やはりモニターをやっているから、いいとかね、あるいは市政報告会だとかね、あるいは対話集会をやっているからいいとか、そういうことではないと思うんですよね。やはり、これは市長さんに大事に育てていってもらいたいという、そういう1つの施策なんですよ。顔で行き合っているだけではだめなんですよね。本当にその、そういう人たちからの、そういうものを施政に生かすという、そういう謙虚な、だから私が先ほど市長さんに望む謙虚ということはそういうことだと思うんですよね。やはり労作業で大変かも知れませんけれども、ぜひ岡谷市の市長さんも、そういうことで身を固める時期に来ているんじゃないか、こういうふうに思いますけれども、お答えをいただきたいと思います。 あと、出生率の点で答弁いただきましたので、私もそういう考えの上に立ってですね、質問をしているわけですけれども。そういう安心して子育てができる、そういう社会だけが子供さんを生んでいくというような状況ではないというように受けとめております。ただ、こうした出生率の低下ということについてですね、これも1つの岡谷市の活力あるまちづくりの1つの施策である、このように私は思うんですよ。やはり、すぐ出生率に、人口増につながるというわけじゃないですけれども、そういう努力を各自治体でやっています。例えば、第3子を出生した場合についてはお祝い金を出すとか、あるいは新婚さんが住んでいただいた場合に家賃の補助をするとかですね、これは東京の台東区でございますけれども、非常に希望者があって応じ切れないというような、そういう施策でございますけれども。これも、1つのですね人口定着、あるいはその町の活力を有していく1つの施策なんですよね。(「リーン」予鈴)だからそういうことをぜひとも考えになっていただきたいということで、これは要望しておきます。 あとですね、工業関係、商業関係、それぞれ答弁いただきましたものですから、それはそれで了解したいと思います。以上2回目の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 宮崎福二君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 第1点のドイツ村計画のところでは、湯殿山に関連しての山の手地域の開発のことですね。まだそこまでの話はいたしておりません。 それから途中でだめになることはないかということですが、だめになられたでは困りますから、だめにならないようにきちんと詰めながら話を進めていきたいというふうに一生懸命心がけてやってまいります。 それから、市長への手紙のお話ですが、手紙を私は拒んではおりません。遠慮なくひとつ市民の皆さん方からいただくことは、これはありがたいことでありまして、今までもいただいた手紙にはお返事を申し上げてきております。しかし、殊さら手紙をよこせ、よこせという政策をあえてやらなければいかんのかという点で、少し私の考え方と議員さんの考え方に違いがあるということだけで、決して市民の皆さん方が私にそうした御指導をいただくことを、感謝こそ申し上げても、それをよこしてくださるななんという思い上がりは持っておりません。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 教育長。
    ◎教育長(八幡栄一君) 2回目の御質問にお答えをしたいと思います。 現状の社会の中を見ていますと、子供たちも今、中学になりますと学校の先生をばかにしているような風潮もあるわけでございまして、本当の信頼感が薄れていると、そういう点もあることは御承知のことである、こういうふうに思いますし、それから社会でもですね、学校よりも塾の方が盛んになるというような、そういう場合もあったりいたしまして、要するに学校の先生方が、子供や父兄との間に深い心の結びつきというものが阻害されるような、そういう風潮があるときでありますから、例えば英語の指導についてもですね、英語の教員の力がないから外国人を頼んでやるぞと、それでしっかりやれというようなことを私は申し上げたくない、こういうふうに私は言っているわけです。それはあくまで英語の先生たちが足りないところがあったら一生懸命自分で勉強して、その懸命な努力をもって子供を指導していただきたい。子供はその懸命な努力に恐らく感動し、一生懸命自分はやろうという、その人間的な生き方ができるだろうと、こういうふうに考えておるので安易に頼むことはしないと、こういうふうに申しているわけでございます。 学歴偏重の問題につきましては、子供よりもどちらかと言えば社会的風潮がそういう方向になっているのではないかというふうにも見られるわけでございまして、前々から申し上げているように生涯学習を振興するひとつのねらいもこの学歴偏重の風潮をなくすという、そういうことにかかわっているわけでございまして、いろいろな面から、そういう社会風潮の是正には当たっているわけでございます。 徳育については、知・徳・体の調和ある発達ということが当然ねらわれることでございまして、道徳教育あるいは生徒指導等において常々この問題を問題にし、学校で力を入れてやっていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮崎福二君、3回目の質問を許します。 ◆20番(宮崎福二君) 2回目の質問の時にですね、市長さんの答えの中で1つ落としてありますもので、それを3回目で言いますけども、今井区に対してですね、これから事業を進めていく上にですね、比重が大きい区の対応かと思いますが、その先ほど言いました信頼への回復の努力というものをしてもらいたいと思います。その点をお答え願いたいと思います。 それから、教育長さんの答弁の中でですね、日本の先生がだめだとか、そういうことは言ってませんので、お考え違いにならないように。私どもは英語の先生が皆それぞれ信念を持っておやりになっているということを受けとめておりますが、できれば教育的な効果をさらに高めるために、そうした英語の教員の補助的に採用して、さらに教育の効果を上げてもらいたい、こういうふうに言っているんです。ここのところは誤解しないようにしてもらいたいんですけれども、どうですかね、その点。教育長さんにお答え願いたいと思います。 以上、3回目です。 ○議長(片倉久三君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) かねがね岡谷インターの建設の折から、ずうっと今井区とはコミュニケーションを随分深めてまいってきているつもりであります。これからも区の皆さん方の御意向に、何においても今井区の地籍にできる施設ですから、喜んでいただけるような施設であっていただけるよう、十分な理解を求めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(片倉久三君) 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 結果的にですね、英語教師がだめだということになりそうなので、大変心配して私は言っているわけでございまして、補助的には既に使っているわけでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 宮崎福二君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。            午前10時35分 休憩         -----------------            午前10時45分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 清水隨豊君の質問を許します。         〔7番 清水隨豊君 登壇〕(拍手) ◆7番(清水隨豊君) 7番 清水隨豊でございます。 いよいよ、「今日彼岸菩提の種を蒔く日かな」。いよいよ秋の彼岸を迎える本日、無情の風に誘われることなく今日も生かされて、本当に喜ばしいと。健康こそこの世の最高の財産だからと思います。 私の質問は要望、提言を含め次の5項目になりますが、前段の基調総論を述べさせていただきます。 21世紀は今や目前に迫り、あれかこれかの実存の世相の展開の中で米ソの2大強国の冷戦時代は雪解けの協調主義時代となり、社会主義社会への革命への唯物史観さえも風化を余儀なくされようとしております。それは世界のすべての人類が闘争なき人命尊重の調和と平和の世界を希求としてやまない証左ではなかろうかと思います。 また、国内的には世界の中の経済大国、富裕国日本、国際社会に伍して福祉国家へと飛躍を求められている日本、長寿社会への対応こそ21世紀への最大の課題と言えましょう。この時に当たり岡谷市は先人の開かれた町づくりを基本に、交通革新の時代変革に合わせ、五大プロジェクトの推進、道路整備など、まちの活性化施策こそ緊要中の要と言わなければなりません。これがため鋭意陣頭に立って、日夜努力をなさっている市長さん初め、市職員の皆さんには課せられた業務とは言え、その労苦に深甚なる敬意を表するものでございます。それは「ローマは1日にしてならず」という言葉を想起するからでございます。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の格言を銘記し、近代社会構築と近代的まちづくりに英知を駆使し、勇断と忍耐を持って公僕としての奉仕に、なお一層燃焼することを期待して、以下通告順にお伺いいたします。 その第1項、道路行政について。まちづくりの原点は道路の構築にあるとすれば、市内道路の拡幅は至上命令と言わなければなりません。岡谷市は国道20号線バイパスに始まる、五大プロジェクト、十数線に上る都市計画路線、これらの事業遂行には多くの地権者を初め、地域住民の犠牲と協力によって達成されるものだけに、行政として最大限の可能な範囲において温かい手だてを講ずるこそ事業の円滑さ、迅速さを高める要因ではなかろうか。 かような点から、その第1点。代替地購入と資金あっせん、利子補給についてその1つ、制度を設けませんか、どうかをお伺いいたします。 次の第2点、丸山橋線の年間計画についてでございます。県道丸山橋線の完成目標年度は平成6年度とされております。あと4カ年の歳月がありますが、その年次的計画工程がどんなふうになっているかお伺いします。 第3点、スパイクタイヤ規制と、融雪対策でございますが、これは前段議員さんへの一定の答弁もありましたので、道路の安全確保を要望して省略いたします。 第2項の清掃行政についてでございます。町の環境美化は近代社会のシンボルです。岡谷市は衛生自治組織等官民一体の中で効果を上げ、その労苦を多とするものでございます。しかし、老齢化社会と核家族への変革の折、環境美化も多様化されてまいりました。この時に当たり、国際都市を標榜している岡谷市はより快適で、住みよいまち、環境づくりに英知を結集すべきではなかろうか。汚物、汚水は既に下水道普及により近代化が進んでおります。この下水道事業に続く近代化事業としてごみ収集業務が挙げられるのではなかろうか。 そこで、その第1点。ごみ収集の近代化について、前段議員への一部答弁もありましたが、これを踏まえながらお伺いします。従来のごみ収集業務の方法を発想を転換して市内都計道整備と並行して、コンテナ方式に変えませんかどうかでございます。 第2点、粗大ごみについてでございます。これも、前段の議員で答弁がございましたが、1つだけお願いします。それは各区月1回程度の収集業務を設けませんかどうか。あるいはテストケースとして実施してみませんか。これは市長さんに政治的な判断で御答弁願いたいと思います。 次の第3項、施設の将来像についてでございます。そもそも都市を評価するバロメータに道路が挙げられますが、同時に施設の有無がその基準でもあると思います。 そこで第1点。仮称複合センターについてお伺いします。先年の12月議会において私は総合福祉センターについてお伺いした経過がございます。将来建設する施設については、行政のセクト的範疇にとらわれることなく世代の交流、生涯学習、コミュニティなどと幅広い機能が発揮できる施設、いわゆる複合センター建設へ向かうべきだと思いますが、その後の経過と対応についてお伺いします。 第2点、やまびこ公園の充実について。本公園は年々利用者も増加の傾向にあり、競技等を通して国際化の方向にあることは高く評価いたしますが、より一層の誘客と施設の多様化を目指して提言に合わせ、次の5つお伺いします。 その1つ、多面的遊具を追加できないかどうか。その2つ、先人の文化遺産を保存する蚕糸村をつくれないかどうか。その3つ、香港の百万ドル夜景のように展望台を夜景場に活用できないかどうか。その4つ、国民宿舎等の保養施設等をつくれないかどうか。その5つ、周辺を住宅化して市街化の一角にしないかどうか、ということでございます。 第3点、廃棄物処理工場についてでございます。これは前段議員への答弁もございましたので、処理工場建設を提言して省略いたします。 次の第4点、下諏訪ダムについても、前段議員への答弁がありましたので、水資源確保に多目的ダム建設の積極的参加を提言して省略いたします。 第5項、合併についてでございます。前段議員への答弁では年内に資料提出が可能とのこと、いよいよ官民一体のともしびがともされようとしております。加えてさきに下諏訪高木町長が、合併を公約して三選されたことは、町民のとうとい意志として合併に向かって一段踏み込み、前進したものと期待しております。そのアクションを高く評価すべきものと思います。そこで、同じ圈域で、しかも合併に前向きの隣接自治体の岡谷市長として、何らかのアクションを起こさざる得ない立場にありはしないかという点から、その1つ、年内に提出されるという資料の内容と活用について。その2つ、隣接岡谷市長としての合併公約の今日的評価と見解について。その3つ、合併に向けての市長としての今後のアクションについて。 いよいよ最後の質問事項、第5項、市長5選出馬についてでございます。 本質問は、来年の9月実施と1年先のことでもありますので、鬼が笑うなどと言われるかもしれません。ただし、私にとっては壇上での一般質問の順序は今期最終でございますので、本質問を来年3月のつもりで行うものでありますので、それを念頭に入れてお答え願いたいと思います。 いよいよ、市長4期目も最終年度を迎えようとしております。岡谷市は五大プロジェクトに始まる目白押しの大型事業の、俗に言う大ぶろしきが敷かれ始めたばかりのように感じてなりません。この、ふろしきの四隅を結ぶ義務と責任があるように思われます。その意味において市長5選出馬を期待して、1つだけお伺いします。 その1つ、この広げた風呂敷の四隅を結ぶつもりはおありかどうかということです。 以上、壇上よりの質問を終わらせていただきます。あとは必要に応じ自席にて行います。ありがとうございました。 ○議長(片倉久三君) 清水隨豊君の質問に対し答弁を逐次求めます。 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 道路行政について、最初代替地の制度についてお答え申し上げたいと思いますが、お答えの前に補償に対するところの基本的な考え方につきまして、若干申し上げておきたいと思っております。まず、用地買収に伴うところの、用地を含めた補償につきましては、1つは金銭買収でいくという形。これには当然、税の特例控除5,000万円を受けていくというのが1つでございます。また、いま一つは金銭でなくて財産の持ちかえ、いわゆる代替地を求めてくるということです。それから、今度は代替地を求めるというやり方の中で今、岡谷市が国、県、市の事業を含めまして対応しているやり方としますれば、市が公共代替地としての宅地造成をしているという形、いま一つは地権者の意向を踏まえまして、市が先行取得をしていく。それからご質問の趣旨に関連してまいりますのが、もう1つ、地権者みずからが代替地を見つけるということです。この地権者みずからが代替地を見つけるというのも、2通り内容がございまして、1つは、見つけておいて、事業の契約時に三者契約で持っていく。いま一つは、事前に地権者が先行して取得をしていくという、こんなやり方の中で現在対応しています。 したがいまして、これらの内容をもとに御質問の制度についての考え方をお答え申し上げたいと思いますが、代替地の先行取得の場合に、やはり一番大きくなりますのは現在のそれに対するところの税の特例の問題でございます。事前に個人で代替地を求めていきますと、普通の土地の売買と同じ扱いを受けます。従って提供者側の恩典としての1,500万円の代替地に対するところの提供の特例も受けられません。いま一つは、今度は残るのは金銭買収で対応していかなくちゃいけないという、そういうことになります。したがいまして、これらの税制的な問題が大きくあります。それから公拡法で1,500万円の適用は個人同士ではできていかないと、いうことになります。 そういうことで代替地を先行取得をしてしまいますれば、後に残されるのは先ほど前段で申し上げましたように、金銭買収の5,000万円の適用だけでございます。したがって5,000万円をオーバーした場合の補償等については税法で決められる譲渡所得に対する税を払っていっていただかないといけない、こういうような二者択一の現在の補償の状態になっているゆえに、先行取得用地に対しての利子補給を実施してみても提供者側、また地権者側としての恩典というものは極めて少ないだろうと、そんなように思っています。 したがいまして、現段階でこの制度は考えておりませんので、御理解いただきたいと思います。 それから2点目の丸山橋線についての、御質問いただいているわけですが、議員さんも御指摘のように、事業を実施する前にどうしてもしておかなければならないのが、事業認可でございます。これは将来的な国も投資計画があるわけでございます。それから現場等の状態をみまして、事業認可の期間というのは決められるわけですが、これは7年間ということで決められております。 そこで、これらの年次計画ということでございますが、やはり、第1に考えなくちゃいけないのが、地権者の対応と申しますか、気持ち、協力、理解でございます。これがないと、何をおいても仕事が進まないわけでございまして、それにはアンケートだとか、対策委員会等の御意見を踏まえまして、現在対応しております。そこで、まず、年次計画を組んでいく上に当たって重要なことは地権者の移転計画、これが市なり県で一方的に決められるものではないものですから、それらの地権者の移転計画だとか、それに並行しまして、先ほどの御指摘の代替地の確保を進めてまいらなくちゃいけません、そういう点。それと、前回またその前も、また今回の議会なり、決算の際にも御指摘もちょうだいしていますように、それらを踏まえる中で事業費の増額についても最大の努力を払っていかなくてはなくちゃいけないということで、7年間の事業認可期間であっても、早期の事業完成に向かって今後も精いっぱいの努力をしてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 清水議員さんの清掃行政についての御質問からお答え申し上げます。 ごみの収集の近代化についての一定の検討いたすべき時期に来ていることは、これはもう私も御指摘の点については、意図するところはよく理解をいたしているつもりです。ただ、コンテナ方式が果たして妥当なものであるかどうかには疑問があります。それは1つには、収集車は全部買わなければいけませんし、それから、それだけの場所が要るということと、コンテナになったからといって今のような家庭からのごみを全く裸で出すことができるものではありませんから、かかる手数と場所、環境を非常に予算的にもまた地域的にもかなり金がかかることになりますから、金だけの話で申し上げるのは失礼ですけれども、別な方法がまだありはしないかなという思いをいたしております。 しかし、ゆくゆくとにかく、ごみ収集に関してはごみを出されるうちの人たちのことも考えてまいりますれば、いずれにしても今の方法以外にやりようがないという姿勢ではいかんというふうに思っています。それから粗大ごみ関しましては、テストケースでやってみたらということですが、それはまた私どもの方でも検討をしてみますけれども、しかし、産廃も全部含めてなんていうわけにはとてもいきませんから、家庭の中で出されている粗大ごみの中で特に市民の皆さん方が難儀している物を具体的にある程度絞って、そうしたものがどういうふうにして収集される機能を行政として考えられるとすれば、どう進めていくかという点についての検討を含めた上で、これらについては一定の所作ができる部分について考え方をもう一度詰めてみたいと、そんなことで御提言として受けとめさしていただきます。 それから、3番目の総合福祉センターに絡めて、機能としては複合センターであることが望ましいということで御提言をいただきました。考え方は私もむしろそういうふうにあることが望ましいと思っていますが、しかし、それも実は縦でとらえていくやり方と、横でとらえていくやり方とでもって、その中身は非常にいき方を異にしていきます。したがって、岡谷市にとって望ましい総合福祉センターの機能というものはどういうものであるかは、まだまだ関係者の意見を十分に拝聴していかなければならないということで、まだ私どもがこういうセンターがいいだろうといい方を一層確信を持ってお答えを申し上げるには至っておりませんので、これもご意見としては承ります。今年度いっぱいのうちにはある程度の総論の部分くらいはぜひまとめて将来に向けて一応の考え方が出せるところまでは何とか詰めてみたいというふうに考えております。調査費もそんなことで有効に使わせていただきたいというふうに考えております。しかし施設全体計画の問題に入ってくるものではありませんので、その辺のところもお含みをいただきながら、また議会の御意見も聞かせていただきたいというふうに思っています。 それから、やまびこ公園の充実につきましては、やまびこ公園の今後のあり方等にも絡んでまいるわけでありますけれども、1つは公園に訪れる人たちには自然とのかかわり合いというものを極力大切にしていきたいということで、あまり、あてがう公園よりも、むしろ自分たちが遊びを考えていただけるような、自由な公園利用というものが私は一番望ましいと、あの公園にそんな夢をかけてまいりました。一部には遊具は置いてありますけれども、しかし、どの広場にもブランコから始まって、あらゆる遊具でぎっしり詰まっていくような公園は、やまびこ公園にはふさわしくないというふうに考えておるわけですけれども、いろいろな御意見もあろうかと思います。場所によっては、そういうコーナーがむしろ充実されてあることも望ましいとういふうには思いますが、現行ではやまびこ公園は自然とのかかわり合いとみずから発想して健康づくりに、そして訪れた人たちとのコミュニケーションの場として、伸び伸びとあの公園を使っていただくということを、やはり主目的にして、その公園のあり方の基本を変えていくことは、いたしたくないというふうに思っています。 それから、展望台、夜景の問題についてご質問いただきましたが、あそこの一番上にある、一番上にあるレストハウスから始まっての周辺は夜景を観賞するにふさわしい場所だというふうに思っています。あえて展望台も夜間本当は見られるようにすれば一番よろしいかと思っていますが、あの展望台の上に登って見るのも、あの広場から見るのも、夜景の美しさを見るということではかなり同じ効果が期待できるだろうと思っておりますので、現行のままで夜景を楽しめるようなもので活用していただければと思っています。町の中に変化に富んだ夜の光というものが非常に少ないものですから、これからまちづくりの中で、そういうことを考えることがいいことだかどうかわかりませんが、夜景を楽しめるまち、まちの夜景の中に活力を理解できるようなものができればなと思っていますが、そんなことで御理解をと思っています。 それから、国民保養所については、現在まだそういう考え方はもっておりませんけれども、スケートセンター等との問題に絡めながら、検討をできる余地があるのかなとも思っておりますが、今のところ考え方は全く詰めておりません。 それから、周りを市街地化するということについては、私はむしろ逆に、現行のまま緑を守っていくことの方がよろしいじゃないかというふうに考えております。 それから、合併につきましては、年内に提出される資料というのは、およそ80項目にわたって現在広域事務局で、その資料をそろえております。それらを1つのデータとして、それぞれが検討していただくにふさわしいものであるというふうに私どもは思っておりますが、今後はそのデータをもとにして、それぞれの町の事情と自分たちの町の事情、将来6市町村が合併するとすれば、そうした80項目の中ではどんな問題が、それぞれの町が違う施策をとっているのも随分ありますから、それがどう整合されるかという点では分析の仕方と問題意識の持ち方によっては、大事な資料にもなり得るものだというふうに思っております。合併問題は6市町村ができるだけ歩調をとって進めていきたいということでありますから、あんまり突出して飛び回ることが、かえって6市町村の協調して事業を進めていくことに水を差す恐れもある。過去にも、そのことで大変苦い思いをいたしておりますので、下諏訪の町長さんの今回の選挙の姿勢と相合わせて、具体的な6市町村が円滑に合併に向かって進み得ますよう、慎重にかつ積極的に取り組んでまいりたい、かように思っています。 それから、5選出馬の問題に触れての、ふろしき論でありますけれども、議員さん本当に大ぶろしきだと思いますか。私はこの程度のことが岡谷市民にとってそんなにびっくりするほどのことではなくて、これを1年、2年でやれと言えば別ですよ、町の将来の骨組みをつくっていくという考え方で見ていきますれば、五大プロジェクトとは少なくとも、第二次総合計画、隣接市町の大きな変化に即応していくためには、今、岡谷市はこのくらいのことはしっかり考えて、将来に憂いを残さぬよう皆で議論をしておくことは必要だというふうに思っています。ただ事業をどう進めていくかについては、これからの議会との論議も含めて絵がかかれてくるわけでありますから、それを着実に進めていくために市長としての責任を果たさなければならないということは、これは当然、どなたが市長であっても、その責務は負わなければいけないというふうに思っております。自分の残された任期、もとよりその覚悟で一生懸命やってまいりますので、ふろしきを結ぶということよりも、岡谷市のまちの将来に憂いを残さぬよう一生懸命やってまいります。 やまびこ公園の蚕糸村の問題については、当時やまびこ公園計画策定の折にこの計画をということで絵をかいた時期がありますが、予算の総額を33億4,000万円ですか、びた一文それ以上使ってはいかんということで、おしかりをいただいて、それ以来、やまびこ公園の建設は現在のところは中座したままになっています。今の段階で、取り組みは難しいかと思っております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 清水隨豊君、2回目の質問を許します。 ◆7番(清水隨豊君) 御答弁ありがとうございました。 第1項の丸山橋線については、鋭意平成6年度内に早期完成を要望して次に入りたい、こう思います。それから、清掃行政の中でのごみの近代化、今、市長さんはコンテナ方式はどうかということでございましたけれども、ヨーロッパは全部そうなんです。日本でもだんだんそんな方式に変わっている自治体も見受けられますので、これは私がとっさに考えたことではなくて、もう30年前にヨーロッパ一回りしたときには、こんな方法はいいなということを感じた、その昔の思いがありましたので、提言させていただいたと、こういう経過でございます。これはもちろん車寄せとか、スペースとか、それから運転者とか、そういうものが必要になってきますので、これ私は現在の岡谷市ではとうていできないことであって、質問の中でも申し述べましたけれども、都計道の道路を整備すると同時にそういうものをつくる方向を考えたらどうかと、こういうことでございます。長い年月、もちろん30年や40年はかかると思いますので、そんな方向でひとつ岡谷市のまちづくりのみならず環境美化という、いうならば国際都市を目指そうというためには、どうしても下水道に次ぐ、このごみの、いうならば、先進国が取り入れているコンテナ方式、これが当然考えられていかなければならないんじゃないのかなと、こういう観点から提言いたしたわけでございます。 それから、やまびこ公園。やまびこ公園は一定の予算額が押さえられて、展開したものでございますけれども、それによって年限が変わり、そして、また時代が変わるに従って、言うならば、やまびこ公園を人間がより以上集まる、来てすぐ帰ると、そういう人間も中間人口でなくて、足をとどめて逗留できるやまびこ公園にできないかということの提言でございます。 夜景も--展望台は非常にいいところなので、私はやまびこ公園をただ若い衆だけではなくて老若男女が、足で歩けない人は車でそこまで登ってさっと夜景を見て帰れると、そういうふうにできないものかなという1つの要望です。 それから、今ごみの関係で粗大ごみこと前にもお話しいたしましたが、だんだん核家族なり老齢化が進むにつれて、どうしても、そういうものを自分で自由にどこかへ持っていって頼めると、そういう状態でない市民もおいでということを聞きましたので、どうかこれはモデル的にもひとつそういう発想を実現できるような方向で考えていただきたい、こう思います。 それから、合併の問題ですが、今80項目くらいおありだと、こういうことでございましたが、もうちょっと主な参考になるといいましょうか、そういうものがございましたら、80そのものは要りませんので、その主たる項目にどんなものがあるのかと、いうことをお聞きいたしたいと思います。 それから、第6項の市長5選の出馬、大ぶろしきというのは、概念の仕方で、普通大ぶろしきというといいような言葉に感じとれない方もあると思いますけれども、私の考えは今、岡谷市にとって五大プロジェクトというのは、一番大きな広い範囲での、それ以上の入るふろしきはないと、こういう観点から大ぶろしきとこういうことを言ったことでございます。将来的にはそれが小ぶろしきになるだろうし、中ぶろしきになるだろうし、現時点では大ぶろしきじゃないのかな、こういうふうに感じておりますので、そういう従来のことわざというのではなくてね、実際的に岡谷市の現在これ以上の広範囲の事業というのはないという観点からの大ぶろしきということでございますので、誤解のないように御理解いただきたい、こう思います。 当然、このふろしきを結ぶという責任、開いた以上は四隅結ばなくても二結びでも結ぶ、あとが解けても、解けないような結び方をしていくのが、これを始めた市長の責任だ、こういうふうに考えております。そこら辺もう一度、この5選に向かっての所信といいましょうか、心境といいましょうか、ひとつ披瀝していただきたい、こう思います。 以上、第2回目の質問。私は3回目は質問いたしません。2回目どうぞ十分にお答え願いたいと思います。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 清水隨豊君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) ごみ収集の近代化のコンテナ方式は、私もヨーロッパで見てきましたし、アメリカでも見てきましたし、そういう収集方式をとられていることはよく存じておりますけれども、まず、道路が違いますね。あれだけのコンテナを振り回すだけの道幅と、あれを持っておられるということと、どうも、岡谷市がと言ったらいかんですけれども、地方都市では、むしろ生活している場所の道路が大体が6m、8m、ひどいところでは4m。とてもコンテナを持ち上げて上に乗せるなんていう道幅も広場もない。しかし、そういうところに生活をしている人たちが大勢いるわけですね。今の収集車が入るのに精いっぱいだというふうに思っています。そういう意味でコンテナ方式がいかんという意味ではなくて、コンテナ方式の導入が難しいという点で、もっと別な方法が、それに近い効果を期待できるような方法がないだろうかという点で、もっともコンテナも大きいのから小さいのまで考えられないこともないわけですから、いろいろな考え方も出てくるでしょうけれども、いずれにしましても今日のところで、ごみ収集の近代化をこういうふうに行うというとお答えできる状況にはないという点で、今後の課題にはさせていただきます。 それから、合併問題の80項目というのは、皆さん方が議会で議論している内容がおおまかな内容になってきます。例えば人口動態はそれぞれの町がどうであるとか、人口の推移はどうであるかとか、また、市町村の行政組織がどういうふうに違っているのかとか、それから、財政運営の状況が一体どうなっているだろうかとか、そういうふうなことが柱になりながら、予算の内容から、歳出の性質別内訳だとか、地方債の現在高の状況であるとか、公有財産、公用財産、普通財産、企業会計はどうなっているかとか、そういうようなことがですね、民生に入る部分、消防に入る部分、教育に入る部分、それぞれ6市町村が当然行政としてやるべき責任を課せられていながら、それぞれの自治体で任意に行われているものって、随分ありますね。そういうものの大体80項目ぐらいのものをデータとして提供して、6市町村それぞれの個性や内容の違いがどういうふうにして1つになり得るのかという点で参考にしていただくのには、よろしいかというふうに思っています。 それが、広域6市町村で取り組んでいる調査項目のおおよその内容です。 それから、5選に関しましては、現在まだ4期目あと、あまし1年にやっと入ったところでして、今から5選についての議論は私が申し上げるのは極めて不謹慎だというふうに思っています。したがって、まだ残されている1年に、まだ予算執行のさなかであり、予算を認めていただいてから今年度の予算執行もまだ半ばにあるというときに、あまり選挙のことを意識した浮ついた議論は私としては、この段階ではいたしたくないということで4期目の課せられた責任を果たすということに今、一生懸命自分の責務を果たしていきたいと、そのように考えています。 ○議長(片倉久三君) 清水隨豊君一般質問を終了いたします。 小沢竜美君の質問を許します。         〔27番 小沢竜美君 登壇〕(拍手) ◆27番(小沢竜美君) 27番 小沢でございます。 通告をいたしましたうち、6番と8番については、時間の関係で落とさせていただきたいと思います。対応いただいた、部、課の皆さんには、お許しをいただきたいと思います。 1番でありますが、去る6月議会で市町村合併に関して、請願本文と議題に供されました請願文と内容が違うということで、議題上程と同時にいわゆる空転が続きました。この問題について長い間議会に席を置かしていただいた立場から見ますと、事務局が紹介議員の皆さんに請願本文を修正して議題とする場合、全く連絡をとらないということは考えられないことであります。本当に請願紹介議員の皆さんに、事務局としては連絡をとらなかったのかどうか、その点だけお伺いをいたしたいと思います。 なぜ、この質問するかについては、答弁をお伺いしてから申し上げたいと思います。 2番目に湯殿山の開発についてでありますけれども、昨日の林議員の質問並びにそれに対する答弁を聞いておりまして、率直に大変不満と異議を感じます。極端に言えばこれは当局、あるいは公社の議会に対する背任的行為だと言っても差し支えがないのではないだろうか。私ども共産党議員団に所属する各議員のところにも来ておりますが、恐らくこれは全議員のところに送られた無署名の文書でありますが、私は無署名の文書というものは余り好みませんので、きちんと責任をとるという立場に立ちたくありませんが、この無署名論文、当初はですね、パリオスに、あそこを売ってマンションができるというけれども、本当に岡谷市の活性化につながるのか。あるいはパリオスという会社が生まれてきた経過はどうなのかとか、土地は幾らだとか、パリオスが開発するに伴って市費は一体どのくらい使うのかとか、公害はどうなるのかとか、災害の危険はないのかとか。そういうことが少しも明らかにされないのにパリオスに譲るなんてことを決める市会議員は、市長のイエスマンだと、こういうふうに言っているわけであります。 そこで、本当に我々はイエスマンだったのかという立場でお伺いをいたしたいと思いますが、けさほど市長から林稔議員に対する答弁残しの分についての答弁がありました。市長見解は一連の市長のあいさつ説明、それからパリオスのあいさつ説明があった後、議員から各般にわたって一定の質問があって、議長が所定のまとめをやったと、その議長の所定のまとめはパリオスに譲るんだと、こういうことだから、問題はないと思うという旨の答弁だったと思います。御存じをいただきますように、あの全員協議会ではいろいろな角度から質問が出まして、パリオスがあそこへ進出することが既定の事実かのような上に立っての質問もございましたし、それ以前に、例えば、地耐力の問題も含めて災害対策だとか、公害対策だとか、さまざまな問題提起がされて、詳しい議事録を一々紹介しているゆとりがございませんけれども、議会全体の最終的な到達としてはパリオス側としても、あそこに所定の事業の内容をもって進出することがどうか、これから検討の余地がある。当然のことながら議会はパリオスの提出してくる、もっと詳しい計画に基づいて、公害、災害、あるいは水道、下水道、道路等に対する市の投資額、さらには売却額がいくらになるのかというふうなことをチェックをして、最終的にそのチェックをパスした場合にパリオスに譲渡することがあり得るという段階であってですね、パリオスに譲渡するなどということをはっきりと決めたものではない。このことは明白だと思いますし、当日の議会でもですね、市長さん御自身、前段がありますが、注意事項があれば、それも議会に報告を申し上げて行くことになりますから方向づけとしてはパリオス開発計画をもって、これを前に向けて検討に入るんだというふうにおっしゃっておりますし、パリオスの会社も前段はやはり略しますが、この辺をこれから協議させていただくために、きょう、協議の場を持ってよろしいかどうかということでお願いをしているんだということで、全員協議会パリオスが進出するために、例えば立ち入り検査を立ち入って必要な検査をするとか、そういう行為に入ることはいいけれども、一切の諸条件については、これから話し合うとしても、何が何でもパリオスだというふうにはならなかったはずであります。 これを私は問題にしたいのはですね、そういう決定でもあるのにもかかわらず、同時に公社という独自の機能を持っていて、議会の権能の及ばない部分がある組織であるにしても、8月29日の総務委員協議会ですか、パリオスに譲渡するために湯殿山の所有地を整地、整備をしたいということで計画が出されたようであります。その計画を見ますと、総務委員会に配られた整備計画、工事概要等細かいことは省略をして、その前にパリオスから出てきた、これも素案でありますけれども、建物、庭園等の配置計画と全く同じ形で整備するということを総務委員会に提起して総務委員会がこれを了承したという。しかも、総工費は相当多額なものになるということであります。としますとこれはもう、パリオス譲渡、パリオス進出が既定の事実として見切り発車をしていると。議会に諸条件の討議の素材ができた時点で再度議会側の意見を聞くし、我々としても申し上げなければ、とても売却だということを承認するわけにはいかないわけでありますが、既定の事実としてすでに整地、整備という形で発車している。これは先ほど申し上げた、議会の協議会時点の態度に対する極めて行き過ぎた行為だというふうに言わざるを得ませんけれども、お考えをお伺いしたい。 なお、あの議会の経過を見れば、先ほど市長さんが論拠となされました議長のまとめ方にも大変問題がある、いう点では市側が論拠にする根拠を残しているわけでありますけれども、全員協議会全体の空気はそういうものではなかったという点で明確にお答えをいただきたい、いうふうに思います。 3番目、病院経営と機器の購入についてでありますが、企業の決算委員に選出をされましたので、委員会でも言及する機会があろうと思いますので、簡単にお伺いしたいと思いますが、1つは、先日、市長さんから他の議員への御答弁の中で、病院の赤字はそう驚くべき数字ではないという旨の発言がありました。確かに5~6千万円、あるいは2,000万円程度の数字というのは見ようによっては驚くべく数字ではないかもしれませんけれども、多年にわたって黒字の収支を続けてきた病院がここ3年間にわたって赤字に転化をしている。この3年間連続ということは一体何を意味するかというのは、驚く、驚かないは別として、深く考査する必要があると思うんでありますけれども、そういう状況に対してですね、市長さんは病院の経営は自立が原則だと、自立の努力を一層求めたいという御発言をたびたびなさいます。確かに掘り下げれば、まだいろいろ問題があろうと思いますが、ここでお伺いしたいのは今、塩嶺病院並びに岡谷病院に対して、特にこういう点で具体的な自助、自立の努力が必要だというふうに開設者としてお考えの点がありましたら、お聞かせをいただきたい。それから機器の購入について、時代に適合した機器を病院経営の現状を踏まえながら導入していくために、一定の助成が従来の繰り入れとは別にできないかという質問をしまして、100%理解を得たとは思いませんけれども、前面否定でもない御答弁をいただいたことがあるわけですが、いろいろな数字を見てみました。過去10年間で岡谷病院の市費繰入額は、16億5,500万円、塩嶺病院は12億3,000万円であります。こういう中で岡谷病院が10年間で購入した機器備品の総額は11億1,800万円、塩嶺病院は院費で5億7,100万円、国費で4億2,000万円、約10億円。両病院とも院費、国費を別にすれば、ほぼ同額に近い機器購入をやっております。過去10年間の単年度収益的収支を平均化をしてみますと、岡谷病院は平均で1,700万円、塩嶺病院は160万円の単年度収支という形になります。病院というか、企業会計のこういう形の平均収支は余り意味を持ちませんけれども、1つの問題提起の数字にはなろうとは思うんですが、今言った収支平均で見ますと、塩嶺病院が100万円少し、これは結核病棟を持っているとか、あるいは立地条件がああいうところにあるとか、いろいろ複合的な原因があろうと思いますから、一概に低いなというふうには言えないだろうと思いますし、機器の購入を半分国費に仰いでいるといっても、それはまた国費の助成をいただくのに、それなりの苦労があるだろうと思うんです。岡谷病院については申し上げるまでもなく、先日、院当局からも経営上の諸問題について発言がありました。企業会計で独立採算を旨とするということにはなっておりますが、水道会計と違って基本的に違う点は、病院の収支がどういう状況になろうとも、収入の基本である診療報酬を自分で決定することができないというところにあると思いますし、先ほど申しました3年間連続赤字の1つの要因も診療報酬の改定が現状にマッチしているかどうかということと深いかかわり合いがあると思います。これらを勘案して、羽吹議員からも、繰入金等についての一定の提起がございましたけれども、繰入金のストレートな増額なり、これに対する従来の考え方を踏襲すると同時に機器購入等の補助助成について、もう少し前向きに検討できないかどうか、決算委員会でもお伺いするつもりでありますけれども、それらも踏まえてお考えをお伺いしたいと思います。 県道の改修についてでありますが、当然のことながら、市が直接責任を負うものではありません。県が独自の計画に基づいて地元意見等も聴して行っていただいているわけでありますけれども、上諏訪から岡谷に通う3人の人から同じ内容の注意を受けましたので、現地へ行ってみました。湊の小坂のですね、昔は湖畔の泉、今、味湶というのですか、がありますが、それから向こう約300mくらい両側に非常に深い側溝がありまして、白線が側道として引いてあるわけでありますけれども、山の側は側道から側溝のはじまで25㎝くらい、反対側は非常に深い溝でですね、これも25㎝くらいしかありません。私は何回も歩いてみましたけれども、普通乗用車に通られるときは少しも怖くはありませんけれども、ダンプ、大型トラックが通るときには、意識してきょうは実験に来ているんだというふうに考えていてもですね、引き込まれるような恐怖を覚えます。そう極端に歩行者の多いところではありませんけれども、大変危険な箇所だというふうに感じてまいりました。県の計画等もあろうと思いますけれども、その辺について県に要請をいただいて大至急、側溝の溝蓋整備をお願いできないかどうかをお伺いいたします。 区、隣組等についてお伺いをすることになっておりますが、区が市の下請け機関ではないわけでございまして、いろいろ言うことができませんが、近づきつつある天皇即位の諸式について説明を加えながら、長野県神社庁から、たしか天皇即位を奉祝しましょうだったと思うんですけれども、区、隣組を通じて各戸にビラが配られました。天皇問題についてはいろいろ意見もありますし、とりわけ神社庁というような特定の宗教にかかわる組織のビラを区から配られて、ある住民はこれは一体どういうことなんだと。御承知のように嘱託員として市のビラ等も配っていただいておりますから、区長さんが配ってくるものはみんな重要なものだという受けとめ方をする一方で、それにしても、これはおかしくはないかという声がございました。市内各区でこのビラについてどういう扱いがされているかということをお伺いしたいことが1つと、それから市民的に異論の出そうなビラ等については、市が直接区に配るなとかどうとかいうわけにはいきませんけれども、区長会との懇談その他を通じてですね、しかるべき是正を御願いしていただけないかどうかお伺いをしたいと思います。 質問の7番、駅前駐輪場とJRについてでありますが、鉄道という存在が公共的な輸送手段になっていることには、国鉄時代であろうとJRであろうと、余り変わりはなかろうかと思いますけれども、しかし建前はJRはあくまで民営会社であります。アピタにしても駅前の大型店にしても、あるいは市内の小さいお店にしても、顧客が車を持ってくる場合、それをどうするかということは、顧客への対応としてみずからの責任で対応しているというのが日本の現状だろうと思うんです。先日、市民からの投書に基づいて駅前駐輪場の片づけ等の問題について、担当の部課からお伺いをいたしました。大変な労苦を市としてもしているわけでありますけれども、私はこれを聞いておかしいというふうに思いました。責任はあくまでJRが負っていくべきであります。このことを強くJRに申し入れて、若干の援助はするにしてもですね、あたかも市が駐輪場の整理の主体であるかのごとき現況はきちんと脱却をしていく、いうことを求めたいと思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。 旧労働紹介所についてお伺いをいたします。地元、新屋敷の地元の住民の皆さん並びに多分、区だと思いますけれども、労働紹介所について必要となれば返すけれども、現状でいる間は駐車場に貸してもらえないだろうかと、市街地の中で駐車場に大変苦労するからという陳情が出たと聞いております。一方、これは福祉部の方へお伺いをいたしますが、シルバー事業の中でふすまの張りかえとか、その他の場合に、一々顧客注文先へ行って仕事をするのは大変だし、技術指導をやるにも、別のところで作業をする方が大変やりいいと、言うならば、そういう種類の作業所が欲しいという声があると聞きました。福祉部にはそういう声があるかどうか、私はそうだと聞いていますけれども、お答えをいただきたい。本来は旧労働所会場の物資販売に使っていた場所を作業所にする、それから、あいている空き地をですね、住宅を取り壊したところ等がありますから、十数台の駐車が可能だと思うんですけれども、いろいろ困難な条件があろうと思うんですが、駐車場並びにシルバーの作業場として、あそこを解放する気はないか。現状はかたく鎖を締めて、草ぼうぼう、まさに新屋敷の中心部に市有の廃墟がでんと座っているという感じであります。県との関係、いろいろあるようでありますけれども、何も1億円よこせという交渉じゃありませんから、多少の交渉をすれば譲渡の時の条件等は私はクリアできるというふうに考えておりますので、有効に使ってですね、将来的にはもっと根本的な解決が必要なことでありますけれども、当面あそこを活用し、美化も図っていくというお考えがないかどうかお伺いをいたします。 以上、第1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(片倉久三君) 小沢竜美君の質問中でございますが、この際暫時休憩いたします。            午前11時51分 休憩         -----------------            午後1時10分 再開 ○副議長(山崎芳朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 小沢竜美君の質問に対する答弁を逐次求めます。 議会事務局長。         〔議会事務局長 増沢政幸君 登壇〕 ◎議会事務局長(増沢政幸君) 1番の市職員と議員の関係についてお答えいたします。 6月の定例会における請願第6号「諏訪はひとつ」の取り扱いについての請願文書の検討に当たっては連絡が十分でなく事務処理をしたものであり、大変御迷惑をおかけいたしました。こうしたことに対しまして深く反省するとともに、今後はかかることのないよう研さんし、十分なる議員活動の補佐ができる事務局であるよう努めてまいる所存でありますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(山崎芳朗君) 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 湯殿山の件について御質問いただきました。先般、全員協議会で一連の提案をし、御審議をいただき、議長のところでおまとめをいただいた通りでありまして、それはパリオスに売る価格が云々だとか、計画だとかというような概要はパリオスの社長が説明をなされているとおりでありまして、今後造成ができたところで、かかる諸経費や、そして内容を含めてこれから議会に御相談を申し上げることでありますが、しかし、造成をするにしても、何をするにしてもパリオスにお願いをしていくということが確認されなければ、何ら前に進む話にはなりません。当然議長のおまとめどおり私どもは確認を受けたということで、そのように受けとめていることで、背任的行為なんて言われる筋合いはないと私は思っています。 それから病院の経営についてでありますけれども、これは岡谷病院につきましても、塩嶺病院につきましても、当時おかれている両病院の住民医療を行政として行っていく立場から当時の医療施設では、医局の先生方におかれても、また市民の皆さん方からも強い指摘がなされて、将来に備えて市民の健康管理の場として、病院の改築また機器の充足について取り組んでまいりました。当時はもっと赤字が予測される心配をいたしてまいりましたが、両病院の努力によって、今日御承知のとおりのような結果になっていますが、3年間の赤字で進んできたことは、当初から予想されたことでありますけれども、当初予測されたものに比べれば、大変な努力がなされていると思っております。またあわせましては、病院の繰入金につきましても、岡谷病院、塩嶺病院につきましても、経営の状況を踏まえて繰入金の額も増額してきておりますし、その辺の所は院長先生とそれから私どもの方と逐次年次の病院経営の結果と今後の予測を踏まえて、前向きに対処していくということで予算、ヒアリング等を通じて毎年のことながら、今年もそのことについては十分な対応をいたしてまいりたい、かように考えています。 それから、9番目の旧労働紹介所跡地につきましては、前にもそういうお答えを申し上げた覚えがありますけれども、建物の老朽化等を踏まえて、とにかく施設は取り除きを行います。それから、今後の利用に関しましては、それぞれ役所の中にある管理すべきいろいろのものがあるわけですけれども、そうしたものを用地の一部を活用しながら、そうした管理ができるものにして、活用していきたいというふうに考えております。したがって、今後公共利用として進めていくことには変わりありません。したがって、第三者への貸し付け、もしくは他利用にこれを供していくことは、庁内ではそうした考え方は持っておりませんので、そのように御理解をいただければありがたい、そう思っております。 ○副議長(山崎芳朗君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 私の方から4番の県道の問題と、引き続きまして駅前の問題について御答弁をさせていただきたいと思います。 最初に、岡谷・茅野線の県道の安全についてお答え申し上げたいと思いますが、今まで県の道路としての交通安全対策につきましては、市街地での歩行者の分離だとか、そういう問題について優先実施していくということは事実でございます。県としても逐次郊外の整備に今進んできております。また、御指摘の現場につきましては、私ども市としても現場を調査をいたす中で、特に高校生の自転車通学が多いわけでございます。また、路肩面も先ほど御指摘のように50㎝未満ということで、状態とすると危険な状態のことは御指摘のとおりでございます。したがいまして、県にもお話をする中で、短期間でこれらの交通安全設備ができないものだろうかということで、今後も引き続いて強い要望をしてまいりたいと思っています。 次に7番の駅前の駐輪場とJRの問題でお答え申し上げたいと思いますが、岡谷の玄関口のとしての岡谷駅、またその駅周辺の公共広場だとか、それから市道への不法駐輪によりますところの問題でございますが、これらによっての交通の支障だとか、また玄関口としてのふさわしい景観上から考えましても、あのままで放置しておくことはできないということで、今日まで市としても高校生の駐輪場を設置したり、これは暫定的でありますが、それから週2回の整理をしたり、これも駅広、市道を中心として整理をしてまいっております。また御指摘のJRとの関係につきましても、現在もそうですが、関係する団体、これは市、駅、高校等でございますが、これらで駐輪場整備をやっております。その際にもJRも一緒にやっていただいているというのが1つ。それから、これらの皆さん方によって対策会議を開いておりますが、この構成メンバーにもJRとして入っていただいております。また、一方、これらの対策会議からも、また高校のPTAからも強い要望が出されておりまして、高校生の駐輪場の絶対量の不足と、それに対応するところの確保をしてもらいたい。特にその中でPTAの方等から強い御指摘をいただいているのが、JRに対しまして現在、精算事業団が所有して有料自家用駐車場として貸しているところがごく近くにあるわけですが、この用地について岡谷市のまちづくりという計画もあるが、当面暫定的でも、駅の利用客の利便性という点で駅の責任において、そういう対応はできないかという要望や陳情も来ております。したがいまして、市としても、駅前の駐輪対策の一環としまして、JRに対して駅利用のためにこれらの問題について検討していただくべく、今までもお願いをしていますが、さらに一層継続努力してまいりたいと思います。 以上です。 ○副議長(山崎芳朗君) 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 5番目にいただきました、区、隣組という組織についてにお答えしたいと思います。 お話の奉祝ビラの配布につきましては、県神社庁諏訪支部から直接区に依頼されたものでございまして、区の方としまして8月28日の定例区長会におきまして、その扱いが検討され、各区の実情に合わせ区長判断によるという取り決めがなされたようでございます。既に配布済みの二、三の区を除きましては区の神社委員ですとか、氏子総代等の組織を通じて配布を検討しているところが多いように聞いております。市が嘱託しておる事務につきましては、常に区と御相談、お話し合いをしながら進めておりますが、内容的に見ましてどうも関与すべきではないと、いうように考えております。 ○副議長(山崎芳朗君) 福祉部長。         〔福祉部長 武井政次郎君 登壇〕 ◎福祉部長武井政次郎君) 9番目にいただきました、シルバーに関する件にお答え申し上げたいと思いますが、シルバー人材センターの中では、実技講習や作業の内容、あるいはシルバー独自の事業の開発等のために、今これらの活動ができるスペースが欲しいというような声はございます。ございますけれども、正式に理事会等の会議の議題というふうな形で審議がされた経過はございません。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 塩嶺病院の場合には、もう御承知のとおり新しい診療体制が確立されて医師の充足、それから診療体制の確立、それから成人病対策としての健康診断等を初め、そうしたことが具体的には展開に入ってきておりますから、院長先生の今後の御努力に待ってしかるべく病院としての経営は自立できるものと確信はいたしております。 それから、岡谷病院の場合には、医師の充足の問題もさることながら、現在の診療体制に加えて、今後に求められる診療科目という言い方がいいかどうかわかりませんが、そうした問題にも触れて医局内検討がなされておられますし、それから、もう1つは患者さんが、当然のことながら医師によって非常に偏っている部分もございます。そうしたものをもう少し、外来、入院とも円滑な診療体制が組めるように、これも御検討がなされているように承っておりますが、そうしたことがもう1つは病院の今後の経営に影響がいい方に出てくるのではないかというふうに期待申し上げております。何においても、両病院とも支障に絡んでまいりますのは、入院患者の在院日数が病気によって非常に異なっておるわけですけれども、ベッドがなかなか回転として思うに任せない部分も抱えられているということから、病院の問題に即触れるものではありませんが、議会でも私どもの福祉対策でも議論されている中間施設の問題に対する対応を、今後どういう形で病院側の意見と私ども福祉の立場からどう考えるか、これも今度は私どもに課せられる大きな宿題ではないかなと、いうふうに受けとめております。そんなことも含めまして病院の専門的なことは私にはお答えいたしかねますけれども、開設者として院長先生を初めとする病院の皆さん方との今後の対応の中には、それらがどういう形で前向きな解決、もしくは取り組みがなせるかによって、かなり明るい見通しにつなげていくことも可能ではないかというふうに考えております。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 小沢竜美君、2回目の質問を許します。 ◆27番(小沢竜美君) 27番 小沢です。 1番目の問題については、あとは議会にかかわる問題ですので、全員協議会等しかるべきところで先ほどの局長の答弁を踏まえて問題提起をさせていただきたいと思っています。 ただ、不十分さや十分さがあるかどうかは別として、連絡をとったということだけは確認をしておきたい、いうふうに思います。 それから、病院についてはお話を承りましたが、時間がありませんので決算委員会で当然のことながら、過去と将来にわたって連結する問題ですので、委員会でできれば深めたい。県道については、ぜひですね、いつも言いますけれども事故が起きてからでは間に合いませんので、強く要望しておきたいと思います。 区についても、干渉がましいことができるわけではありませんから、懇談程度でも結構ですので、意のあるところを、お伝えいただく機会があったら、お願いしておきたい。 駐輪場については意見がありますが、省略をします。 旧労働紹介所ですけれども、先ほど福祉部長からお話のありました作業所等が欲しいと、それが正式にセンターの方から、正式なルートで上がってきてはいないということですけれども、相当強い意見であるようなんです。市長さんの旧労働紹介所への基本的な方針はわかりましたけれども、紹介所に使った本体の建物はですね、これはもう非常に老朽化していてだめだと思うんですが、通りに面した物資販売のところは使用し得る可能性があるんじゃないか。シルバーの方から言ってこないからということではなくて、積極的にシルバーにそういう要望があるなら、しかも対応すべき要望だと思いますから、候補地として私は挙げたわけですけれども、あそこはどうしても、壊して更地にして新しく将来どう使うか公共的ものに転用していくということならですね、シルバーの作業場等については検討いただけるかどうかですね、それだけお伺いをしたいと思います。 2番の問題ですけれども、市長さん、背任なんて言われる覚えはないということですけれども、私が言っているのはですね、公社が総務委員会に提起をしたのは明らかにパリオスに売るということで発言があったはずでありますし、内容が先ほど申し上げたようにパリオスの提出した建物配置計画と合致をしているわけですね。申し上げたいのは、相当多額な費用かけて整地をして、パリオスに売るとすれば、それは精算のときには当然精算されるわけですけれども、例えば地耐力の問題について、しかるべき検討をすると。崩落その他を含めて災害の危険はないのか、公害は発生しないのかということがですね、市と議会の間で解明できているとお考えですか。できていないじゃないですか。これははっきりしたことですよ。値段のことはいいです、それは。値段のことは売るということが決まってからでも相談すればいいと思いますけれども、もろもろのチェックをしなければいけない問題、クリアしなければいけない問題がですね、あの全協以来、皆さんと私どもの間で一回も討論の素材にもなっていないじゃないですか。そういう状況でですね、パリオスを進出企業と一応目して、準備作業に入るということは確かに了解いたしました、これは。そしてその準備作業の段階で出てくる諸問題のについてクリアができなければですね、パリオスに売っていいかどうかということは、改めて論議になることは理の当然ではないですか。そういう時点でパリオスへ売るから整地をさせてもらいたいという公社の態度は明らかにですね、議会軽視、議会に対する背任という言葉が強ければですね、議会軽視も甚だしいではないですか。あそこの地耐力、崩落の危険はないかどうか、公社の明確な答弁をお聞かせください。それが、いつ議会と了解がついたかお聞かせください。 ○副議長(山崎芳朗君) 小沢竜美君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 旧労働紹介所跡地のところで御質問いただいたシルバーの作業所ですか、このことについては福祉部長の方からまだ正式に機関からの要請を受けてないということでお答え申し上げたんですが、どういう作業所として、どう私どもの方にお話があるか、これからのことでありますから、とにかくいずれにしても、そういうお話を承って今後の処し方については関係者間で協議をいたしてまいります。 ○副議長(山崎芳朗君) 助役。 ◎助役(小口利行君) 公社の方でということでございましたので私の方からお答えをいたしますが、この地耐力調査というのは、公団の時に一定の調査はされておるわけでございます。地耐力調査並びに諸調査等を含めまして、これから宅盤整備に入るわけでございますが、そういう中で解明がされていくわけでございまして、そうしたことによって、結論的には先ほど市長さんからお答えがありましたように、また御相談申し上げてはっきりしていくという、いうことになろうかと思います。だから、売買というのはそういう時点を含めて申し上げたものでございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 小沢竜美君、3回目の質問を許します。 ◆27番(小沢竜美君) シルバーについてはぜひ、できればこちらからシルバーに意向の打診等から始めることも含めてお願いをしておきたいと思います。 山の問題ですけれども、今、お話がありましたけれどもね、質問中に申し上げたようにパリオスに売るということで整備の計画が出されてですね、これに要する費用が6億円くらいですかね、いうことで、そういう意味では既にパリオスに売るという作業が出発進行したわけですよ。しかし、あの全員協議会はですね、そこまではいってないはずですよ。だれが見たってそこまではいってないですよ。今言った地耐力の問題もありますし、マンション特有の公害垂れ流しが(「リーン」予鈴)あそこではどうなるかという問題もありますし、パリオスが進出することによってですね、例えば300戸のマンションの進出は、何百人かは住むわけですから、そのための下水計画とですね、そんなにたくさんの人の入る施設じゃない施設の下水計画とは当然違ってくるわけですね、下水道に要する費用というものも。それらが全然チェックされてないじゃないですか。にもかかわらず事実上もうパリオスに売るということで地盤整備に入るということはね、7月の末ですか、全員協議会時点を明らかに踏み越えていると、これは。だれもパリオスを進出企業の当面の対象として遇してはいけないなんてことは言ってないですよ。しかし、パリオスがあの計画を持って出てくることによって、善悪どういう影響があそこを中心に岡谷市に出るのかということを解明しないで、議会がよろしいなんていうことはいかないじゃないですか。あの日の議長のまとめは、大変失礼ですけれども、あの日の議員の発言を越えたまとめをしているわけですね。なぜそんな発言を私どもは黙って見過ごしたかというと、その前の時点でですね、今言ったように進出のための準備行動に入るんだと、それがパリオスを対象としてよろしいという時点で市長の答弁と私達の質問が一致したからですね、いわば行き過ぎの形の議長のまとめを我々は黙って見過ごしたというか、いたわけですよ。パリオスに売るということを、あの協議会が決定しているとおっしゃるなら、もう一度その点を明確にしてください。私はパリオスを対象にしてはいけないということまでは言っていませんよ。 ○副議長(山崎芳朗君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 当日の全協の資料のあれを、こういうのはいやな話ですけれども、小沢議員さんの御質問に答えて、私の方では湯殿山の土地の利用計画について、公社が処分していく相手は、基本的にはパリオスと定めて今後諸条件を詰めてやっていきたいという点、これを1つ明確にしています。それから当然開発許可をとらなければなりませんから、開発許可の中でただいま御指摘いただいた点について当然見通しがなければ、開発許可が出てくるものではありませんから、それらにかかわる諸問題についての解決をしていくということでお答えを申し上げております。そのあとに、それぞれの議員さんやパリオスの社長からの補足答弁があり、そして、山田議員さんの御質問があり、それにお答えをして議長がまとめたという経過になっているわけです。ですから私どもは、処分の相手をパリオスにという言い方はパリオスを進出する企業として定めていただかないと、そのつくられる施設に整合された土地整備をしなければならないという点や、かかる経費は当然その会社負担でもってやっていただかなければならないわけでありますから、そうした問題から、どこの企業の進出を了とするかが決まらなければ、全く湯殿山の問題に手がつかなかったということから全員協議会の開催をお願いしたという御説明も前段と中段のところで申し上げてまいりました。私どもはパリオスの進出を、全員協議会が議長が最後にまとめていただいたように、進出企業はパリオスにお願いをしていくということで確認をしていただきたいと思いますということで全員で了としていただいたから、パリオスに当然処分もしていくということを前提にして、出てくる諸問題については、その計画の内容がパリオスもこれから詳細設計がつくられるものでありますし、私どもは当然、上水、下水の問題もさることながら、電気の問題や地質の問題や、それから雨水の対策の問題や、それは開発行為として当然その問題を残さないように、これから計画が私どもの方に示されたところで、その内容に合わせて、そうした市民の心配がどう解決されるかについて、事務的に精査していくことになります。それが、全部相整ってこれで、それの計画があそこに実現することが可能である、法的にも実情にそぐうものであるということになれば議会に御報告を申し上げて、御説明を申し上げるということになろうかと思っていますが、まだ、そこの段階に至っているものではありません。基本的なことは全員協議会の御了解は、私どもが開催のお願いした要旨と整合された結論をちょうだいしたというふうに受けとめたと、御答弁をさせていただいたところであります。 ○副議長(山崎芳朗君) 小沢竜美君。 ◆27番(小沢竜美君) ちょっと1つだけ、私の考えている議会の見解というものと、市長さんの今のお話と、甚だしい隔たりがありますので、しかるべき時期に発言をいたしたい。了解ができませんということだけ申し上げておきたいと思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 小沢竜美君の一般質問を終了いたします。 原宏君の質問を許します。         〔15番 原宏君 登壇〕(拍手) ◆15番(原宏君) 15番 原宏です。通告に従いまして、私の意見、提言等を申し上げながら一般質問をさせていただきます。 1番目の林市政4期目の最終年に当たってということでございますが、3期12年の市政担当の実績評価と市民からの厚い期待を込めた支持を基盤にして4期目がスタートして早いものでもう3年になるわけでありますけれども、任期も残されたところ、あとちょうど1年であります。一面では4期目のまとめの段階に入っていくと思われます。選挙に当たりましてそれぞれの公約をなされたわけでありますけれども、その公約は都市基盤整備、それから産業振興、民生の安定、教育の振興、福祉政策、行財政の弾力的運用等々きめ細かく多岐にわたったものでありました。全力を挙げての市政担当の成果として、1番目として現段階でどのような評価を御自分がなされておるのか、お聞きをしたいと思います。 2番目に、ちょっと言葉が悪いかもしれませんが、積み残されていると思われる行政施策があるかどうか。3番目に、今後の政策遂行上の市民協力への期待、あと1年でありますけれども、その点はどうか。以上御自分の評価を御自分がなさるということはなかなか難しいと思われますけれども、お答えをいただけたらと思います。 それから、2番目の県道下辰線拡幅とバイパスの今後でありますけれども、先番の議員さんとのやりとりの中で現時点での理解はさせていただきましたので、質問は割愛をさせていただき、要望のみを申し上げたいと思います。 これまでの、議会内でも数多くの論議がありました。それだけこの道路の持つ伊那方面と諏訪を結ぶ幹線道路としての重要な位置づけのある交通動線であるという、そういう点から論議が活発になっておるというわけでありますけれども、どうかひとつ御努力をいただきまして県道拡幅によるスムーズな交通の確保といいますか、そういうものの早期完成を願うものであります。 それから、下辰バイパスにつきましては、これは交通動線の確保というようなことだけでなくて、その地域の開発の未来像を描いての提案であると思いますので、なお、県の理解を得られますように、市及び期成同盟会の力強い運動継続を期待をし、地域住民の要望に答えられますよう、なお一層の努力をお願いしたいと思います。 それから、3番目のボラントピア事業についてであります。ボラントピア事業の現状と中高校生の体験学習ということで銘打ってございますが、高齢化社会に向けての福祉施策としてのボランティア育成事業の現状について、部長から御答弁をお願いしたいと思います。 それから4番目、都市アイデンティティの制度的確立についてということであります。 前回の私の一般質問の中で、市長さんと岡谷市のアイデンティティの確立、また岡谷市内のそれぞれの地域地域のアイデンティティの内容について論議をし、市長さんからは市民にわかりやすい都市像を明らかにしたい。岡谷市は国際文化産業都市というようなことを標榜しておるわけでありますけれども、そういったものを、もっと具体的に市民にわかりやすい都市像として、細かくかみ砕いたものにして、明らかにしたいという御答弁をいただきました。そこで、今回はさらに、それを発展させまして、市の制度の中で確立するという意味で申し上げたいと思います。市は今、五大プロジェクト等を主軸に新しい都市創造の努力を傾注をしているところであります。さらに地域的にみましても、新工業団地の造成や宅造計画等々、そしてまた道路の築造等々、さまざまな計画が進展し、そこに新しい生産や生活の場が広がる等、市民にとりましても夢の持てる場所が広がりつつあります。そしてまた、期待もより膨らんできているわけであります。そうした動きの中で当然民間の開発ノウハウや資本の導入等が予測され得るわけでございますけれども、民間の利益指向だけの進出を許さないためにも、一体感のある町の生成のために、市側に都市アイデンティティの制度的確立が急がれると思います。市長さんの御所見を賜りたいと思います。 5番目のごみの減量についてであります。社会が高度化し市民生活の向上を見るのと正比例をして、ごみの量が増えるというのが通例でありますけれども、このごみの量について、近年の推移を民生部長さんにお尋ねをしたいと思います。 以上、壇上からの質問を終わりまして、あとは自席からさせていただきます。 ○副議長(山崎芳朗君) 原宏君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、順を追ってお答えを申し上げますが、4期目最終年に当たって自己評価と、それから積み残されている仕事と、市民の協力をどう求めていくかという点で御質問いただきましたが、4期目、公約を掲げた仕事は、完成もしくは、取り組みをすべていたしてあるはずです。従って積み残している仕事は私はないと思っております。 それから、公約になかったものでも、これはもうその時代が要請するものについては、前向きに取り組んできたものが随分ありますけれども、それは別にしまして、公約の面では市民の皆さん方の御協力をいただき、おかげさまで当初岡谷市にとって行うべき仕事として公約を申し上げたことについては、そんな状況で大変御協力に感謝を申し上げているところでございます。 それから4番目の都市アンデンティティのことについての御質問をいただきましたが、今、私が長野県の景観懇話会の委員をさせていただいて、県が今やっと景観条例を含めてその検討に入っているさなかでございます。ただ私は岡谷市の、それでは景観に関する取り組みをするということになりますと、これはもう恐らくお気づきになっているかと思いますが、原議員さんと前の議会のときにも議論し、一定の考え方をお示しは申し上げましたが、しかし、それはある部分ではかなり私権の制限をしていくことになります。それが、市民コンセンサスが得られるかどうかという点ではかなり慎重な議論を十分時間をかけてやっておかないと、いいことはすべてよしで市民が理解をしてくださるということとは、どうも特に岡谷の市民は難しいですから、そういう点で理想とするものと、今後に対応していく施策の市政の問題はそこで慎重さをもってやらないと、「絵にかいたモチ」で終わるだけならいいんですけれども、それがもとで大変な議論をただ重ねるだけになってしまいはしないかという不安を持っております。そういう意味で、県が一定の景観懇話会で長野県全体のそうした、あるべき長野県の今後の姿というものを、概略、概念的にまとめたところで、その中には私権制限に関する対応と法的処置についての議論も当然分科会がやるはずですから、それらの報告書を見た上で岡谷市としての対応について慎重に取り組みをいたしていくことが一番望ましいではないかというふうに私としては、そう考えております。 ○副議長(山崎芳朗君) 福祉部長。         〔福祉部長 武井政次郎君 登壇〕 ◎福祉部長武井政次郎君) 3番目にいただきました、ボラントピア事業の内容についてお答え申し上げます。ともに生きる福祉のまちづくりを標榜いたしまして、昭和63年度、平成元年度に当たりましては、モデル市の指定を受けまして事業を実施し、引き続いて事業を実施いたしているところでございますが、このボランティア活動の重点目標といたしましては地域福祉の課題の把握と組織づくり、ボランティアの発掘と要請、人的体制の確立、ボランティア活動の基盤整備、財源の確保というようなものを、重点に据えまして、組織的には推進組織といたしまして、社会福祉協議会の中にボランティアセンターを設け、ボランティア活動推進協議会を設置いたしまして、この仕事を進めています。協議会の中には事業別に3つの委員会を設置をいたしておりまして、啓発推進委員会、養成研修推進委員会、基盤強化推進委員会という3つの委員会を設置をいたしまして、事業の推進を図っております。事業の内容といたしましては、調査広報活動がまず第1であります。第2には養成研修事業、それから3番目にといたしましては基盤の強化事業ということで、この3つを柱に事業が実施をされてきております。調査活動の関係では地域在宅福祉関係の諸調査、それから活動に関係いたしますもろもろの宣伝広報活動を実施いたしております。中心となるものは、「社協報」「ボランティアだより」等でございます。 それから、養成研修の中ではさまざまな各種ボランティアに対します研修活動、講座、スクール、学習、会議、大会というものがたくさんあるわけでございますが、議員さん御指摘のような形での中・高生に対しますものにつきましては、小・中・高校15校を福祉教育の指定校にさせていただきまして、学校当局からも御支援をちょうだいいたしまして一定の事業を組んでまいっております。内容といたしましては学習活動、啓発活動、実践というものを含めて、施設訪問、車いす、アイマスク等の体験講習、世代間の交流事業というものが内容としては入っております。 総体的に2年間の事業、また平成2年度にわたりまして、ボランティアの状況を申し上げますと、登録人員の総体では55グループ、これは地区の社協のものを含めてでございますが、55グループ、25個人、5,894人の登録人員ということの規模になっております。 平成2年度に向けましては、これらをべースといたしまして、なお、仕事のまとめをいたしましたり、活動の進展を図ってまいりたいと思っております。準備段階が大体終了いたしまして、平成2年度からは自主的にボランティアの活動ができる段階に差しかかったと、こういう状態でございます。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 5番のごみの量でありますけれども、近年のごみ量の推移を申し上げますと、まず可燃ごみですけれども、昭和62年度が1万6,700tで前年比で3.1%の増、昭和63年が1万7,100t、2.4%の増、平成元年度が1万7,700tで3.5%の増であります。また、不燃ごみにつきましては昭和62年度が5,000tで前年比0.2%の増、昭和63年度が5,200tで4%増、平成元年度で5,100tで2%の減となっております。平成元年度だけ見ますと、不燃ごみは減少しておりますが、可燃ごみは増加している状況です。 以上であります。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 原宏君、2回目の質問を許します。 ◆15番(原宏君) 15番 原宏です。 1番目の4期目云々のところでありますけれども、いろいろな市民に対する選挙の公約をほぼ積み残しなしで、ほとんど取りかかりの状況にある、あるいは、公約外でも、今の時代のニーズに合ったものは前向きに取り組んできたというお話でありました。これについては、私も異論はございません。ただ、岡谷市が今、過去の時代において、都市基盤関係の諸事業がされたわけでありますけれども、今こそその、大きな都市改造という問題に真っ正面から取り組んでいるときはないというふうに思うわけであります。そういう中で特に私どもの町は小さな町でもありますから、やはりトップリーダーの強いその引っ張る力、そういったものがかなり要求されてくるだろうというふうに思います。そういう意味で世評、市長さんに、もうちょっといろんな地権者あるいは、その関係の方々の意見をお聞きしてほしいというような御意見もありますけれども、きょうの議会内の論議ではありませんけれども、そういったものにひとつ謙虚に耳を傾けていただいて、なお、一層この最後の1年頑張ってこの町の将来、評価というのは後世、歴史が評価するわけでありますから、そういう意味でこの町のために頑張っていただくことを、ここはお願いしておきたいと思います。 それから、3番目のボランティア事業でありますけれども、内容につきまして、福祉部長さんから御答弁をちょうだいしたのは、その内容を知りたいということよりも、これからの福祉施策というものは何かというあたりで、ちょっと御意見を申し上げてみたいということでいただいたわけであります。人口問題の研究所あたりでシュミレーションをした結果を拝見をいたしますと、2020年、今から30年後に日本の高齢化社会というのはピークを迎え、そうすると現在生まれている人が30歳、小学校の4年生ぐらいが恐らく40歳ということで、これらの人たちがこれからの日本あるいは地域社会を背負って立っていく時代がそのときに来るわけです。その日のために、やはり私は今福祉の前段でも議員さんからありましたけれども、福祉の法律等々を見直しをしていくという、政府の方向も1つあるわけでありますけれども、我が町としましても、やはりこれからの自分たちの居回りの事柄を、できるものからやはりやっていくという、そういう社会に目を向けている社会参加の姿勢というものを市民にきちんとした気持ちとして植えつけていくためにも、やはりこのボランティアの育成というもの、あるいは開発というものは必要になってくるわけであります。 そこで、今、岡谷市でやはり一番欠けているのは私そこの表題に書いてありますけれども、中学生はどうかというふうな部分もありますが、特に社会に著しく目を向けつつある、そうした高校生、そういう多感なときの子供たちというもの、これをやはり、先ほど言いましたボランティアの発掘をし、そしてそれらに対して参加要請をしていくんだというところに組み込んでいかなければならないんじゃないかと、いうふうに思っているわけであります。特にこれからはそうした施設も必要になってくるわけでありますけれども、その施設へただ入居していけばそれでいいというような、そういうものの考え方にしてしまってはいけない。やはり自分の親を自分たちがみていくんだと、みれるものはきちんとみていくんだと、いうような、そういうものが、やはりこれからひとつ必要になってくるだろうと思います。そういう意味でそういう場を、やはり子供たち、あるいは学校にそういう場をつくって、あるいは自分らでもってそういうものを求めていきなさいということも、それはそれでいいわけでありますけれども、しかし、行政のサイドから、そういったものの場所の提供というような面での、手の差し伸べ方があってもいいのではないかと思います。そして1人、2人の、たとえ子供でもいいわけでありますから、その子供たちを、やはり発掘することによって、仲間づくりをし、そしてその意識向上のもとにやはりこれからの自分たちの町のボランティア、社会参加といいますか、そういったものにきちんと目を向けていってもらう、それが大事なことになるのではないかというふうに私は思うわけです。 特にこれは、この問題だけではなくて、本当に私が言いたいのは市民総体が、やはりそういう気持ちになっていかなければだめなわけであります。後で申し上げますごみの問題もそうであります。だれかが金で、あるいは片づけていく。だれかがやるだろうというような、そういう市民意識でなくて、やはり自分たちでできるものは自分たちでやっていくというその市民の1人1人の意識というものを、きちんと持っていくことが大事なことで、それが、やはり最終的に安い行政につながっていくんだ、いうふうなことを私は思うわけであります。 そういう意味でぜひここのところの、高校生、中学生等々、学校等の協力も要るかと思いますけれども、頼んでひとつそうした子供たちを1人でも2人でも発掘をし、そして意識づけをしてやっていく、その場所を市側として提供する必要がありはしないかということであります。 それから、次に、都市アイデンティティの問題でありますけれども、これは前回もやらせていただきまして、その引き続きみたいな形になっておりますが、先ほど私が第1回目のときにちょっと申し上げたかったのは、これはもろ刃の剣になるわけですね。確かに生産意欲だとか、あるいはより高度になりたいというようなものを、こういうもので果たして行政サイドで縛っていいかどうかという問題、1つこれはあると思います。ただ岡谷市の場合はですね、これまでの成熟化された都市から、一時的な撤退といいますか、ちょっとそういう時期があって、それからまた新たに都市再生をしようとしているときでありますから、いろいろな新しい、これからの時代に向けた、変わったいろんな展開がここであらわれてくると思うんですね。例えば都心地区の開発なんかも、そういう形でそれぞれの店舗構成もしなければなりませんし、路面もきちんとつくり上げていかなければならない。そこに岡谷の町らしさ、岡谷市の持つ歴史的なものを含めたそういう岡谷の町のよさというようなもの、そういうところに、やはり引き続いて助成していく必要があるというふうに思います。 それから、もう1つは今度は工業団地がここで分譲していくわけでありますけれども、これは市長さん既に、企業、要するに工場を経営なさってきておりましたから、わかると思いますけれども、今までの物をつくればいいという、そういう生産の場所としての工場から、今は、やはりそれはベースであって、その上に何かを乗っけていかないと、地域社会に対しての役割や、あるいはメリハリや、あるいは、もっと言うとそういう労務関係のそういったものも解決し得ないようなそういう時代になってきておりますね。商業は私やっておりますから、そうですけれども、商業も全くそのとおりで、例えば物を並べて豊富にあって安くて、店を開いていればお客さんが来るかというと、そういうものではないんですね、今は。それはベースであってその上に何かが付加されてこないと、そこの店の魅力というのが出てこないわけであります。 そういうわけで、やはりここはそういったようなものを市民間に投げかけてですね、やはり、まちづくり、あるいは店づくり、あるいは工場づくりというものはどういうものがいいのかというようなことの競い合いといいますか、そういう気運をそういうところにもっていってもらえたなと思うわけです。ただ、規制をしてきちんとした、どこを切っても金太郎あめのようなものをつくれとかいうようなことを申し上げているのではなくて、やはりその地域地域にある特性を生かした、そういうものを基盤にしたアイデンティティを確立していべきであると、こういうふうに思っているわけです。特に御所の団地の場合は岡谷市の1つの新しいまた、顔にもなりますし、市長さんとも、ちょっと前雑談で話をしたこともありますけれども、駒沢の、今度、宅造しているところですけれども、あれも岡谷市の田園調布になるぐらいの、そういう町並みになればいいなという笑い話をしたこともありますけれども、私はそのようなものをベースにして、その地域社会がより一体感のある高度化された、また文化度の高い、そういう地域になっていって、それを軸にして広がりをもっていってくれたらいいなと、いうようなことをここでは思うわけであります。そういう意味での景観条例が云々ということはどうかと思いますけれども、そういうようなことを行政側から制度的に、何か取り組むことはできないかということの提案を申し上げているわけであります。 それから、ごみの量につきましても、部長さんから数量的な数字をちょうだいをしたわけでありますけれども、これは大体高原状態でずっとどんどん多くなってきているということだろうと思います。それで、先ほどのボランティアの話に相通ずるかもしれませんけれども、やはり、ごみの量を、今回もずっといろんな議員さんがそれぞれやっておられて、ごみの問題について心配をしているわけでありますけれども、量を減らしていこうということはどういうことかと。1つにはやはり分別回収でありますとか、あるいは有資源のものを回収し、それをリサイクルしていくんだというものの考え方も1つでありましょう。それはそれとしまして、やはりその今の現段階では、出せば持っていってくれる、出せば片づくというこの物の考え方が、やはり、私はある面ではもう、要するに市民のその負担というような部分で考えなければならない時期に来ているのではないかというふうに考えるわけです。そういう意味からしますと、やはりごみ等も有料化することによって、減量化できないか。要らないものであっても、やはり有料化することによって、減量をしていくことができるのではないか。それは例えば今現在ごみの収集のために袋を売っておりますけれども、それは実費でなくて、その中に詰めた一杯で幾らというようなやり方もあると思います。それをすることによって、市民の中にも、1つには、もったいないという言い方はどうかあれですけれども、使える物は大事にしようではないかというようなものが出てきて、そうして結果としてごみが量的に減量されてくれば、行政サイドにツケも回らないで済むのではないかということを私は思うわけです。 そこらについてもあわせてちょっと、御答弁をいただけるものがありましたら、ちょうだいをしたいと思います。2回目を終わります。 ○副議長(山崎芳朗君) 原宏君の再質問に対する答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長武井政次郎君) 大変高い見地からの御意見でございまして、非常に私が御答弁を申し上げるのには、難しさがあるわけでございますけれども、今度の老人福祉法を含めて、いわゆる社会福祉法全体の改正の趣旨から申しましても、今まで考えられていたような、施設づくしというようなものの形態から、在宅福祉中心の、今までもそういうものはなされてきておるわけでございますけれども、国としてそういうものを法制化して、今までの施設と並べて在宅福祉につきましても、法改正をしていくという趣旨であります。議員さん御指摘のような形で社会福祉総体が施設の福祉から、いわゆる在宅と申しますと、どうしても地域全体の人たちの協力等によって、社会全体、地域全体の福祉をつくり上げていくということが趣旨でございますので、そういう観点から申しますと非常に、このボランティア活動等のものがベースになっていかなければ、なかなか社会福祉というのはつくり上げていき切れない、こんなふうに思っておるわけでございます。特に次代を担っていただく青少年の層に対しましても、議員さん御指摘のような形でいろんな体験学習というようなものを通じまして、親の世代にやはり思いを寄せられるような、意識改革と申しますか、そういうものに大いに機会と場をつくっていかなければいけない、こんなふうに思っております。 総じて、市民総体参加の社会福祉活動というものが、非常に必要になるのではないか、こんなふうに考えております。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 御所の工業団地の分譲に合わせながら、御質問をいただいたわけでございますけれども、前に羽吹議員さんでしたかね、旧中山道保存の問題を質疑されたのは。岡谷市のまちの中にですね、岡谷市のまちらしさを残していくという点では貴重な区域なり、街路なり、建物なりというものが残されているわけですが、そういうものをどう保存していくかという考え方が1つは岡谷市のまちをすべて新しい企画でもって統制していくというよりも、一番大切なのは僕は1つにはそこにあると思っています。2つ目には新しくつくられるものが、全く無秩序につくられていくということは、これは好ましくないという点で、土地の整形等に関しては、市が街路から必要な機能、そういうようなものをつくって、それで処分することになりますから、まず、道路とそれから土地区画に関しては最低条件が整うわけですね。さて、今度は土地の上の利用に関して、建物だとか、色だとか、それから、含めては会社がどういう仕事をやるかによっては、その会社の業種が持つ特色というものをどう建物に表現していくかという問題にも知恵を絞って考えていただければありがたいというふうに思うんですけれども、ただ、それはどうも会社を持つ人の経営者としての姿勢ももちろん大事でしょうが、もっと大事なのは、そういうことにこたえられるだけの、例えば設計をする人たちだとか、そういう--都市計画学会あたりで言わせれば、そういう都市デザインができる人たちだとか、そういう知識のある人たちがいれば、同じ金で同じ建物をつくるにも一緒にまちのおもしろさだとか、施設のおもしろさというものをつくり上げていくということができるんだけども、日本の国というものは、そういう勉強をした人が極めて少ない。家は住めれば異存はないし、会社は製造ができればいい。どちらかといえば建物というものは企業にとって不採算な部門ですからね。そういう意味で岡谷市の会社の多くは見ると、確かに雨、風だけは防いでいるが、何としても町の体をなしていない建物だって随分あるわけですが、建物も都市美観の一番大事な都市施設であるということを、個人のものであるにしても、そういう認識を持っていただくための都市工学というものを僕たちはもっと精神的な部分も含めて学ばなければいけない。市民の皆さん方にも考えてもらわなければいけない。そういう意味での提言、提案をしていくということは、これは行政が行っていく大事な役割だというふうに理解をしております。 ただ、企業が地域とどう連帯し、会社が物をつくるだけではなくて、会社の存在意義をどういうようにして、披瀝していくかという点では、これは今度コミュニケーションづくりの問題になってまいりますから、一概にこうあるべきだという御提言を行政があまり申し上げるとかえって問題があるかなと思います。しかし、地域と連帯していくということと、それから町の美しさは、すなわちそこに住む人たちの感性をあらわすものであるという人と建物、町と仕事というものは皆一緒になってくるものでありますから、そういう意識改革をしていくための努力というものが、今御指摘をいただいた点の深い意味で一番大切な課題だというふうに心がけながら、今、市の担当職員もそのことではかなり一生懸命に勉強をしておりますし、議員さんも海外に一緒に行かれて、外国に行って美しく感じる都市というのは、今御指摘がされたようなことがきちんと、こう住民にも、その施設を持つ人も、利用する人も皆非常にうまくマッチした、1つのルールを侵さずに使われている都市が非常に美しく感じたという点で、今後に一生懸命勉強しながら市民に対してそういう問題の投げかけをしていくと一緒に、市民コンセンサスが得られる努力をしていきたいと、さように考えています。 ○副議長(山崎芳朗君) 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 一般家庭のごみも昭和46年ごろまでは有料でありましたけれども、その後無料となった経過があるわけであります。今、多くの自治体もほとんど無料の方向でやっているわけでありますが、今議会でも、多くの議員さんから、さまざまな角度から御質問をいただきました。私どもも一層リサイクル運動を活発に進める中でごみ減量にむかわして行きたいと、このように思っておりますが、今原議員さんから袋一杯幾らというお話もあったわけでありまして、これは貴重な御提言として受けとめさせていただきます。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 原宏君3回目の質問を許します。 ◆15番(原宏君) 15番 原宏です。 1つだけちょっと申し上げますが、その4番目の都市アイデンティティの問題で、市長さんに御答弁いただきました。これは例が悪いですけども、岡谷市、あるいは私どものところへ取引先でもって来る人たち、友人関係も含めてですけれども、諏訪のインターへおりて出てきたところの建物ですがね、非常に例が悪いですが、あれで諏訪がわかるというのですよ、あれで。そのぐらいやっぱり諏訪市の温泉、諏訪湖、霧ケ峰、いろいろなそういうものをイメージ的に東京、あるいは大阪の人たちが来るときに、イメージしながら高速を乗ってきて、おりてみたところが、あれ、何だ諏訪市は、そういうあれがあるわけですね。既に建物を建てるときに、当然それは建築確認には出てくるはずですから、そういうところで何か行政的に、それは建てる者の勝手と言っちゃそれまでかもしれない、金を一銭も出すわけじゃないから。だけれども、何かそういうところで、ひとつ協力してもらって諏訪のイメージにそぐわないような、玄関でもありますから、そぐわないようなものにしない方法はなかったというようなことを強く思います。 そういう意味で岡谷市もこれからいろんな建物が建たってくるでしょう。大きな開発事業がメジロ押しですから。そういったときに、やはりそれぞれの地域の持つ地域のポテンシャルや、あるいは地域性というようなもの、特性というものを十分に尊重したようなものに、市民総体として感情が、あるいは気持ちがいってくれればいいなと、こういうことを申し上げて終わりにします。 ありがとうございました。 ○副議長(山崎芳朗君) 原宏君の一般質問を終了いたします。         ----------------- ○副議長(山崎芳朗君) これにて一般質問は全部終了いたしました。 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。            午後2時19分 散会...